○風呂の残り湯の効果的活用法
朝晩のひんやりした気温もいつの間にか峠を越して水温む季節となりました。このころになると私は毎朝わが家のお風呂の残り湯で朝風呂を楽しむのが習慣となりました。サンデー毎日とはいいながら出かけることの多い私は毎朝顔の髭を剃らなければならないのですが、風呂に入って洗面器にお湯を入れ、湯船に入りながら髭を剃るのです。親父は隠居に風呂を別に構えているので、わが家の風呂はステンレス製で保温効果もよく一晩寝かせても冷めない上私と妻だけしか入らず、そんなに汚れることもないので、勿体ないの精神で再利用しているのです。少しぬる目だと灯油ボイラーのスイッチを入れたりしますが、今の時期は足し湯をしなくても十分なので、少し長湯をすりと汗が出て気持ちのいい目ざめとなるようです。
わが家の風呂場は畳3畳もあるかなり広いもので、外の洗濯物干し場へ通じるドアもあるので、妻が洗濯物を干している時々はそのドアを開けたままになって、まるで露天風呂感覚なのです。開いたドアの向こうには双海町のシンボルである本尊山が四季折々の変化を借景として見せてくれるのです。
私は最近風呂の浴槽の中で体操をしています。ひざを曲げたまま両足をそろえ右と左の膝が湯船の底に着くまでゆっくりとストレッチするのです。この運動は腰痛に悩む友人から教わったものですが、私も1年2~3度ぎっくり腰になることがあり、友人に相談したら風呂場でのストレッチで随分助かっていというのです。冬場は寒くてできませんが春から秋にかけてはこの体操を1年前からやっていて、おかげ様で少なくともこの1年は腰痛で整体院へ行くこともなく過ごせているのですから有難いことです。
最近は外気温が上がったせいかこのストレッチ運動を100回やると、汗が出始めダイエット効果も抜群です。最も私は妻と違ってダイエットする必要もなく、むしろ少し痩せ過ぎの感じもしているのでほどほどにしています。
そういえば最近、妻も風呂の残り湯を効果的に使っています。洗濯機についている給水ポンプの吸い口を風呂桶に差し込み、一次洗いに使っているのです。わが家は家が広く水を使う機会が多いので、一般家庭としては水道の使用量が格段に多いのです。勿論その大部分は毎日沸かす風呂なのですが、妻の持論として他の簡便はしてもせめて風呂くらいはふんだんにお湯を使いたいといっているのです。勿論そのことは私も賛成なのですが、この歳になると夫婦ともども忘れ状が良くなり、時々風呂のお湯を出したまま忘れてオーバーフローすることもしばしばで、これこそ勿体ないの精神を発揮せねばと、お互いがお互いを注意しあっているのです。最近はサンデー毎日の私が家にいるとお湯を張る役目は私がやっていますが、お湯を止め忘れる回数は私が格段に多く、妻から文句を言われています。
「お湯を張る 役目私と 自覚して 蛇口ひねるが 再々忘れ」
「残り湯で 翌朝私 ストレッチ お陰で腰は 順調そのもの」
「残り湯を 暮らしに生かす 主婦の知恵 蛇口ひねるの 忘れ後追い」
「この水も 金だと思え 妻責める 年金暮らしの 哀れさ露わ」