shin-1さんの日記

○人間牧場で妻と二人で

 エアーポケットとでも言うのでしょうか、人間牧場を作ってから4年になり沢山の方々が来牧しているというのに、何故か妻は落成の時に地元の人を誘って接待をしてもらって以来人間牧場に顔をのぞかせていませんでした。どういう風の吹き回しか知りませんが、妻が人間牧場へ行くというので久しぶりに妻を誘って人間牧場へ出かけました。この日は塾生の皆さんたちが草刈りや大掃除をした後だったので綺麗に片付いていて、何もすることがないので持参した弁当を広げて食べたり、観音開きの窓をいっぱい開けて背もたれ椅子に座って仮眠をするなどのんびりとしたひと時を過ごしました。

 フロンティア塾開塾の時も料理を全て手作りさせたり、私設公民館煙会所を開設してからも世話をさせたことを覚えているのか、人間牧場の構想を話したとき反対はしなかったものの、「私を巻き込まないで」とぎくりとするような釘をさす言葉を吐いた妻ですから、できるだけ迷惑をかけないようにしたいと気を使っていましたが、それでも人間牧場で何かの催しがある度に弁当を作ってくれたり、土産を持たせたりと、陰陽に力強い支援をしてくれているのです。また人間牧場建設の資金が枯渇した最後の頃には、固い財布の紐を緩めて資金までつぎ込んでくれているのですから、妻には頭が上がらないのです。

若松進一ブログ

 久しぶりに妻と二人で色々なことを話しました。家族のことや友人のこと、自分たちの将来のこと、人間牧場のこれからなど、思いつくままに夫婦水入らずの話です。自宅で毎日顔をお合わせて暮らし、毎日様々なことについて会話しているはずなのに、人間牧場で話す会話は何故か新鮮に感じました。

 妻は私より年齢が一つ下なので63歳です。現在も近くの歯科医院に勤めているため、日曜日と祝日しか休みがありません。その日曜日も長男や長女の家族が土曜日から泊まりに来ると、もう休むどころかその対応でくたくたになるのですが、それでも太陽のように振る舞い、明るく元気に家族のために働いてくれるのです。5期務めた民生委員の職も4年前に辞して、肩の荷は少々楽にはなりましたが、肩こりの不調を訴えるなど少々ガタがきているようです。

 人間牧場だと誰に気兼ねもなく休めるようなので、これからも折にふれ誘ってやりたいと思いました。


 帰り際になって人間牧場の中に自生しているフキを二人で採取しました。初夏を思わせる日差しが照り外は暑いくらいでしたが、剪定ばさみを取り出して根っ子の上から切り落とし葉っぱも取って、近くのカズラで3束作りました。わが家に1束、後の2束は帰りに叔母の家におすそ分けするのです。また人間牧場の隅に植えてあるシキビを切り取り、これも2束ずつ3組作りました。わが家の墓地用、仏壇用、お大師様用としてお供えするのです。神様棚用のヒサカキも切り取り、先祖祀りや神崇拝も忘れない妻の気配りに感心しました。

 このところ雨らしい雨が降らず、人間牧場の芋ツル苗の伸びが今一思わしくないため、ジョロで3杯水をかけてやりました。2週間もすると子どもたちが芋ツル植えにやってくるので少し心配をしていますが、今年は人数も少ないようなので多分間に合うだろうと思っています。

 妻と二人だけの水入らずのひと時は私にとってもいい一日となりました。


  「そういえば 妻は牧場 来ていない 身近なことが 出来ぬようでは」

  「いつの間に 六十路越えたか 俺と妻 過ぎ越し日々と 迎える日々を」

  「のんびりと ただひたすらに のんびりと 過ごす二人に 風が優しく」

  「いいものを 作ったもんだ 妻感謝 人間牧場 活かして使う」

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