○高松市栗林公園を見学
行く当てない旅ゆえ、道路標識を見ながら「あっ、栗林公園○○キロと書いてある」「お父さん久しぶりに栗林公園へ行ってみない」と妻が言うものですから、その通りにしました。栗林公園の駐車場はどこも満車で、誘導に従って少し離れた迎の場所の駐車場に駐車しました。この日は男時で、駐車場が満車のため無理かなあと思いきや一台出て行き無事駐車、信号が長い横断歩道も私たちがさしかかると青色にかわり、「今日はラッキー」と妻はご機嫌です。栗林公園の中は昼時でしたがかなりの人が入場して、曇り空で風もない長閑な初夏の一日を、皆さんのんびりと散策していました。
(相合傘でどうぞと勧められ少し澄ましてはいポーズです)
私たち夫婦は殆ど別々にこれまでにも何度かこの公園には足を運んでいるのですが、そのほとんどが団体旅行だったので、時間的な制約もあって公園の隅々まで散策したことは殆どなかったのです。昨日は急ぐ旅でもないので入場口で貰ったマップにそ沿ってほぼ一周するようにゆっくり歩きました。まず園内の建築物の中に入り、伝統工芸の方の漆塗りや焼物、一刀彫りなどの実演販売、それに盆栽などを見学しました。伝統工芸の技に感心しながら、少しお高い漆器の汁椀を買い求め外に出ました。園内は黒松を基調にしたそれは見事な庭園でした。しかも松の手入れも行き届き、無る場所によって趣が違うから驚きです。
(この日はまるでおばさんのモデル撮影会のようで、嫌がる妻をカメラで追いました)
(紅葉の新緑が目に鮮やかで綺麗でした。勿論モデルも?)
園内にはカメラスポットのような場所があって、そこには沢山の人が詰めかけ、まるで順番待ちのような雰囲気でした。栗林公園の宣伝ポスターといえばここだと思う場所にやっと立ちました。少し高くなった場所から見ると太鼓橋が庭園の水面に映え、新緑も鮮やかな光景に思わず見とれてしまいました。「写真を撮りましょうか」と若い女性が優しい声をかけてくれました。「それじゃあお言葉に甘えて」と一枚撮っていただきました。ここだけの話ですが私はツーショットの写真が大の苦手で、新婚旅行に行った先々でも二人で撮った写真が一枚もないのです。声をかけてくれた女性は私たち夫婦を仲の良いカップルだと思ったのでしょう。はいその通りです。天下には岡山の後楽園、水戸の快楽園、金沢の兼六園、熊本の水前寺公園、大阪の大阪城公園など名だたる名園がありますが、栗林公園も負けず劣らず立派な日本庭園だと感心しました。
(栗林公園第一のカメラスポット)
ここでも若い女性に「写真を撮りましょうか」と勧められ、私のカメラを渡して採ってもらいました。
吹く風もさわやか、途中のゴザを敷いた茶店でトコロテンを注文しお茶を飲みながらのんびり過ごしました。いつの間にか栗林公園で2時間も過ごしてしまい、五色台へ行く時間が近づいていることを知り、思い出に残る栗林公園を後にしました。その後海岸近くの道を走って有料道路の入口からつづら折りの山道を登り、四国88か所の根生寺にお参りし、出産間近な息子嫁の安産をお祈りしました。昨日夕方から講演が予定されていた五色台青少年センターはレ根生寺のすぐ近くにありました。
「栗林に 何度来たかは 知らねども 規模の太さに 今更ながら」
「伝統の 工芸の技 目の前で 実演見とれ 漆器手に入れ」
「オシドリの ような姿に 見えるのか 撮りましょうかと 声をかけられ」
「出産を 控えた嫁の 安産を 祈りお守り 巫女より授く」