shin-1さんの日記

○人事異動の春

 昨日の地元紙朝刊には、県内の自治体及び公立小・中・高校の先生の異動名簿が掲載されていました。小・中学校より高校の方がランクが上なのか、高校の校長先生は顔写真付きで一面記事、小・中学校は14・15面記事、自治体は8・9面記事と、それぞれ掲載される場所が違うのも勘ぐりたくなる差別のような気がしてなりません。まあそんなに目くじらを立てることも無いので区別くらいの軽い気持ちで見流しましょう。

 リタイアして3年が経つと知人友人の数もどんどん少なくなって、どの人が変わろうが自分の暮らしにはそんなに影響はないのですが、それでもお世話になった人たちや思いで多い人たちの名前を虫眼鏡で見るような小さな活字で見つけると、嬉しさや寂しさがこみ上げてくるのです。

 特に退職欄には悲喜こもごもの思いがあって、「ああ、あの人も退職か」と寂しく思うのです。特に3年前に起こった地方の激震ともいわれる合併によって同じレベルなのに一方は課長、もう一方は部長と大きく水をあけられて辞める人の活字は、文句の一つも言いたげな雰囲気が漂ってきます。でも退職後は部長も課長も平もないんだと、エールを送りたい気持ちです。退職した人は4月から始まる自由人としての暮しや再就職の生活が舞っていることと思いますが、くれぐれも「こんなはずではなかった」と天と地の落差に驚かず、不自由のなかの自由を最大限に発揮して生きて欲しいと思うのです。

 地元小中学校の校長先生も5校のうち3人までが換わったようです。特に私のブログに何度かメールを送っていただいた上中原田校長先生は松山の中学校へ転勤だそうです。3年間でしたがとてもいいお付き合いをしましたし、由並の栗田校長先生、下小の池田校長先生も少年少女おもしろ教室で度々人間牧場へ来ていただきました。池田先生は松山、栗田先生は市内への異動のようです。

 今朝メールが届きました。国立大洲青少年交流の家の浅野長武先生からです。この3年間最も近い関係で人生を語った人です。私のブログもいち早く読み、いち早く感想を送ってくれるメールの達人です。先生の弟さんは三崎で果樹園を営んでいますが、伊方町で偶然合い、ハガキのやり取りもしました。浅野先生も今回の異動で三崎中学へ赴任するそうです。地元の中学校なので気心の知れた異動でしょうが、少し遠くなってゆくものの、夕やけこやけラインや潮風メロディーラインをつなげばそんなに時間のかかる場所ではないだけに、今後も出会いたいものです。

 今朝のメールで浅野先生は素敵な言葉を送ってくれました。

 世界を変えるって そんなに難しいことじゃない

 世界は私たち一人ひとりからできている

 だから あなたや私が

 ちょっと変われば せかいはやっぱり

 ほんのちょっと変わってゆく

         (セヴァン・カリス=スズキ)

            1992年 国連地球サミット(リオ・デジャネイロ)にて

 味わい深い言葉です。異動先での皆さんの心がけはこうでなくっちゃあ。ご活躍を祈ります。

  「春が来た 異動の季節 こもごもの 思い巡りて 旅立つ人あり」

  「ご苦労の 言葉をかけて 迎えたい 退職組の 仲間にエール」

  「上や下 組織の中のみ 存在す 辞めればただの 人たちだから」

  「どうするの まだ決めてない 先のこと 聞く度返る 同じ言葉」


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