○愛媛県知事の答弁
わが家は愛媛新聞という地方紙をとっています。本当は中央紙も読みたいのですが、長年中央紙は役場で読むものと依存していたためと、2紙もとる余裕がなかったし今もないというのが本音なのです。私のようによく中央紙に取り上げられると、その日自分が掲載された新聞を読むことができず、「出とった」「読んだ」と全国から電話やメールが届いて慌ててコンビニへ買いに走るのです。確かに地元紙と中央紙とでは視点が違いますが、これまた私のように長年まちづくりなどに携わっていると、地元紙の影響が多いためついつい地元紙を最優先してネタを回すことも長年の癖なのです。
一昨日新聞の三面を読んでいて面白い記事を見つけました。面白いといっても別に人様にとっては何ら面白くない記事です。三面記事といえば昔は事件事故でしたが、愛媛新聞の場合は社会面なのです。そこには2面の政治経済の続きが混在しています。その中に県議会の代表質問の要旨と答弁要旨が載っていました。木村誉議員の質問に愛媛県知事が答弁しているのです。
〈木村誉氏の質問〉
地域づくり人材育成への取り組み
〈加戸知事〉
地域の自立的発展には中核となる人材の育成が欠かせず、県内でも町並みを活用した喜多郡内子町や夕日を観光資源にした旧伊予郡双海町の成功を支えたのは熱意あるリーダーや賛同する地域住民の熱心な取組だった。県は四月の地方局再編に伴い、新ふるさとづくり総合支援事業創設し、地域づくりマネージャー招聘など市町村が取り組む人材育成を積極的に支援したい。
以上のような記事が載っていました。目敏く見つけた読者である知人がメールで感想を述べてくれましたが、「成功を支えた熱意あるリーダー」とは誰か、「賛同する地域住民の熱心な取組みだった」とは誰かを察しながら読んだそうです。
地域づくりにとって欠かせないのはリーダーの存在でありそれを支える地域住民です。もし知事さんが頭に描いて答弁したリーダーが、知人の言うように私であるとすれば、それは大変光栄なことなのですが、リーダーとはいかなるものか、最近になって時々迷うことがあります。リーダーの素質は最初から持って生まれたものではありません。私がそうであったように色々な場と機会、それに人に会って感化され成長して行くものなのですが、その場所や機会それに感化を受けるべき情熱を持った人が極端に少なくなっているのです。またそんな場所や機会があっても、自主的に学ぼうとする人が残念ながら少なくなってきたことは事実です。いい指導者はいい後継者をつくるという話が本当なら、私の後には沢山の後継者がいてもいいはずなのに、その数は少ないようですから、私は落第指導者となるのです。それでも私はまだましな方で、私の周りには沢山の仲間が集まり、次を目指す意欲ある人も人間牧場へ沢山集まってきています。
地域住民の存在はこれまた、社会の変化や経済の潤いによって大きく変化します。もし知事さんが頭に描いて答弁した地域住民がじゃこ天のおばさんたちであるとすれば、納得のいく人たちなのです。漁協女性部の存在なくして夕日を観光資源にした地域づくりは語ることができないのです。年年歳歳元気度をアップしているおばさんたちの存在がこれからも長く続くことを祈るのです。
「新聞を 読んだと仲間 メール来る お前のことと いわれ戸惑い」
「県知事の 答弁読んで 妻曰く 選挙に出るな 出たら離婚と」
「落第の レッテル貼られ 去ってゆく そんな日近し 後なきいのち」
「もう少し もう少しだけ 頑張ろう さすれば生える 根や芽が伸びる」