shin-1さんの日記

○魚の下ごしらえ

 今日は大学の講義日なので、4時半に愛媛大学を出て、平和通りの色づいた銀杏並木を感慨深げに見ながら帰ってくると、途中の伊予市で綺麗な夕日を見ました。車が少し混んでいて、多分間に合わないだろうと思いつつ、はやる気持ちを抑えて国道378号が海に出る高野川付近で、今まさに沈まんとする夕日の名残りを見ることができました。高野川の入口に車を止めて、取るものもとりあえず持っていたデジカメで写真に収めましたが。

 このところ忙しくて、全国大会の夕日寄席以来双海町の夕日を見ていないので2週間ぶりの夕日でしたが、やはり夕日を見た後は何となく癒された感じになるのです。

 家に入ったのが5時過ぎでした。すると電話が鳴りだしました。多分不在の妻に代わって、この時間だと家に帰っているだろうと思っての電話でしょうが、立て続けに切ったと思えばまたかかってきて、合わせて6件の電話を受けたのです。その中には今日出漁した下灘の親類から魚を取りに来るようにとの知らせです。このところ海はしけ続きでまともに出漁したのは今日くらいでしょうから、嬉しい知らせに甘えて発泡スチロールの箱を田舎のオープンカーに積んで約7キロの道をいただきに行きました。

 今日の魚は葉もが0本くらいとメッキアジ、それに皮ハギの三種類に加え、私の好きな刺身用のアジをいただきました。妻は月曜日の夜は仕事が7時過ぎまでかかるため、とりあえず妻の割烹着をつけて魚の調理に取り掛かりました。ハモは背開きにして骨切りすること、皮ハギは皮をむくことなどかなり面倒な魚です。ゆえにハモなどは料理のできない人にはいただかない代物なので、それなりの調理をし始めました。そのうち妻が帰って私の姿を見て大笑いをしていました。家では何もしない、何もできないと思っていた私が少し家の手伝いをするようになったので、「雨でも降らなきゃあ良いが」とくさされました。


 ハモの骨切りが終わった頃、夕食の準備が出来て、プリプリの味の刺身を生姜醤油でいただきましたが、コシコシした絶品で食欲をそそりました。食後テレビを見ていると妻が「さあお父さんもう一踏ん張りしてね」というのです。メッキアジを下ごしらえ、つまり頭としっぽと内臓を取り除くのです。私は昨日の東京行きと今日も大学の授業で少し疲れているので渋りましたが、妻との人間関係を損なわない程度にフォローすることになりました。今日の夜のブログを一本書く作業を後回しにして始めました。しかしメッキアジの量はトロ箱いっぱいもあるので中々進まず、ついに半分程度で断念し、氷を入れて明日の朝友人宅へおすそ分けすることになりました。

 妻は私が風呂へ入ってる間に下ごしらえした魚を全て冷凍庫と冷蔵庫に処理していました。伊達に長年魚の保存をしていないと改めて感心した次第です。さあこれから当分の間の食料品を確保しましたので、わが家の家計は大助かりのようです。


  「妻が言う 雨でも降るかも 知れないと それもそのはず 家じゃあ何にも」

  「お魚が あればご馳走 思う俺 肉は食べぬが 魚ご馳走」

  「師走入る その名の通り 忙しく 今日も一日 西に東に」

  「食卓を 獲れたばかりの お魚で 飾る幸せ 妻も私も」

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shin-1さんの日記

○久しぶりに東京を歩きました

 友人の息子さんの結婚式に招かれ、東京日帰りの旅に出ました。松山空港を午前8時10分定刻に出発した飛行機は羽田空港にほぼ予定どおり約1時間10分の所要時間で到着、普通は羽田~浜松間をモノレールで移動するのですが、昨日は京急で品川まで出て、品川、秋葉原で乗り換え飯田橋まで行きました。この日の東京は木枯らしが吹いて寒い一日でしたが、妻の忠告通り少し厚着をして出かけたため寒さも何のそのといった感じです。飛行機に乗る人、電車に乗る人、道行く人全てがもう冬の装いで、周りに木々の葉っぱも私の上京を祝うかのように威勢良く風に舞って落ちていました。明日から師走なので街のあちこちにはクリスマス商戦のイルミネーションが飾られていますが、残念ながら昼間なので電飾の色も分からずといったところでした。

 時間があるので飯田橋駅から結婚式の会場まで行く秋を惜しむように歩いてみました。途中で本屋さんに立ち寄ったり、何気なくお店に立ち寄ったりしながらのぶらり歩きでしたが、意外な所に意外な物が売られていて、近くだったら買うのにと思ったほどでした。

(靖国神社参道の夕暮れ)

 結婚式は想像どおり約2時間半で終わりました。出席していた友人や知人と別れ再び羽田空港まで行かねばならないのですが、出発便は午後7時15分の最終便なので、これまた時間があるため、ホテルから飯田橋とはまったきう逆方向の水道橋に向かって歩こうと思いましたが、路上に点々とある看板地図を見ながら歩いていると九段坂まで出ました。折角だからもう何年も前にしか行ったことのない靖国神社に参拝することにしました。これが中国や韓国との関係をいつもぎくしゃくさせる靖国神社かと思いつつ、イチョウ並木の参道を歩きました。そこでちょっとした珍しい光景を目にしました。進軍ラッパを吹きながら行進する兵隊、模造銃を抱えて行進する兵隊の二人でした。観光客や外国人は物珍しそうにその姿の近くに集まり写真に収めていましたが、一瞬戦時中を連想するような気持になり、靖国神社ならではの光景に心が動きました。

(進軍ラッパを吹き行進する兵隊さん?)

 戦争については色々あるし靖国神社についても異論の別れるところでしょうが、戦禍に散った人たちに敬謙な祈りを捧げることは日本人として当然のことなので、深々と頭を下げて祈りました。

(半蔵門辺り)

 さあそれから坂下門~千鳥ヶ淵~半蔵門~桜田門と荷物を殆ど持たないことをよいことに歩いて歩いて歩きました。国立劇場、最高裁判所、国会議事堂などを横目で見ながら自分の健脚を確かめました。昨日一日で携帯電話が示す万歩計は1万7千歩も歩いていました。夕闇迫る日曜日の東京の素顔を足早に歩きながら散策しましたが、これまたおつな旅でした。日本の中枢といわれるこの界隈ではまた明日から様々なドラマが生まれては消えることでしょう。

(桜田門を望む)

 桜田門から地下鉄ですぐ隣の有楽町に出て、山手線で品川~羽田~松山と再び空の旅を終えて故郷愛媛・伊予市・双海町へ帰って来ました。結婚披露宴とはいいながらぶらり旅を満喫して少し鋭気を養いました。本当はせっかくの東京を友人のように一泊でもしてのんびりすれば良かったのでしょうが、今日は大学の授業もあるしそれも叶わずの日帰りになりました。今度東京へ行くのは年明けてになりそうです。さらば2008年の東京でした。

(最高裁判所)

  「久方の 東京ぶらり 一人旅 行くあてなしに ぶらぶら歩く」

  「靖国の 社彩る 並木路 舞い散る紅葉 何処か寂しく」

  「参道を 進軍ラッパ 吹きながら 行進するは 兵隊さんか?」

  「この国の 進路を決める 中枢も サンデー故に そぶりも見えず」

 

 

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