shin-1さんの日記

○あちらが立てばこちらが立たず

 「風が吹けば桶屋が喜び、雨が降れば傘屋が喜ぶ」ということわざがあります。雨と傘はよく分るのですが、風と桶屋はどんな関係があるのだろうかと、子ども心に考えたものでした。何のことはありません。風が吹けば空っ風が吹いて桶・樽類の木部が乾燥して桶を締めている竹で作った輪が緩んで水が漏れ出すから、桶屋に修理に出され桶屋が儲かるというのです。

 「上州名物はかかあ殿下と空っ風」という言葉もあります。上州群馬は赤城山から吹き下ろす風が強くて冬の寒さは堪えるそうです。そして上州の女性は女性に比べとても強くかかあ殿下だそうです。愛媛県宇摩地方のやまじ風や愛媛県大洲市長浜町のあらせなど、こうしてみると日本各地には風にまつわる様々な気象言葉が言い伝えられたり残っているのです。

 この一週間日本列島はこの冬一番の寒気団が南下して、まるで冷蔵庫に入っているような寒さに見舞われました。主に北日本や日本海側ではシベリヤ寒気団の影響で北西の季節風が吹き、雪も沢山降ったようで、テレビによる天気予報では雪マークが沢山並んでいました。それまで「今年も暖冬傾向」を思わせるポカポカ陽気が続いていたので、デパートでは冬物衣類や暖房器具が売れないと嘆いていました。また冬野菜を作っている人にとっては、気温の上昇で予想以上に野菜の成長が進み、冬野菜と言われる白菜やキャベツが安く出回って金にならないと嘆いていたし、スキー場も早々とスノーマシンで降雪するものの焼石に水の状態でした。ところがこのところの寒波でスキー場は全てオープンし、関係者はとどめなく降る雪を見て、「お金が空から降ってきた」と喜んでいました。

 まあこのようにあちらを立てればこちらが立たないという世の常を見事に言い表しているこの一週間だったように思うのです。私を含めて関西、特に暖かい地方といわれている四国や九州に住む人にとって寒さは苦手で、雪などが少し降っただけで交通はマヒするし、氷点下を少し下がると水道管が破裂したりのパニックに陥るのです。まあこの一週間の大風と寒さは骨身に堪えてしまいました。それでもわが町では氷点下に下がることは滅多にないのですから、北国の人にとってみれば、何をたわけたことをと笑われそうなのです。

 この寒さから身を守るために、二日前のかまど開きの日などは下ズボンを履き、靴下を2枚重ねて履き、首にはマフラーを巻き、その上からウインドブレーカーを着るという完全防寒をして臨みました。お陰さまで暖かく風邪もひきませんでしたが、熱々のご飯やみそ汁を食べた時には逆に大汗をかいてしまいました。

 91歳の親父もすっかり冬ごもりモードで、堀コタツとストーブを両用して風と寒さが通り過ぎるのをじっと待っているようです。明日は一年中で夜が一番長い冬至の日です。春はまだ2ヶ月余り先のこと、暖冬で2週間も早く咲き始めた水仙の花が寒さに震えているような一週間でした。


  「寒いねえ 朝の挨拶 まず枕 首をすぼめて 足早歩く」

  「海沿いの 町に早くも 水仙が 寒風揺れて 春来る告げる」

  「ストーブの 灯油減るのが 目に見えて 足繁ストーブ 給油寒々」

  「遠出する 目的場所に 雪マーク ちょっと気がかり 顔が曇りて」 

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