shin-1さんの日記

○観光と落語の前座

 昨日は愛媛県東予地方局のニューツーリズム研究会最後の検討委員会があって、高速道路に乗ってに少し早目に出かけて行きました。前もって國元室長さんから連絡があり、部長さんや局長さんと面談させてもらいました。役場を退職して5年近くが経つというのに、部長さんや局長さんは私の顔を覚えていてくれて、懐かし話などに花を咲かせました。特に局長さんとは久しぶりのお出会いで、人間牧場への来牧を約束してお暇しました。

 昼は國元室長さんの配慮で近くの蕎麦屋に行き新蕎麦を食べましたが、昨日は小春日和のような天気で、遠くに石鎚の山々が連なって見え、蕎麦良し眺望良しと私にとっては気の休まる昼下がりでした。

 会議は2時間弱で終わりましたが、これまで何度か共同作業で作り上げたモデル10コースはどれもこの地域の特徴を生かした素敵なものでした。多分担当の井下係長はこのプログラムをまとめるのに國元室長とともに相当な苦労をしたのだろうと、そのひたむきな努力に敬意を払いました。このコースの中から5コースを選んでファイルにして売り込みを図る計画のようですが、旅行会社に受け入れてもらうためには手直しや紆余曲折を経るものと思われます。でもお役所仕事といわれながらも少しずつグレードを上げて行く作戦を、今後も応援して行きたいと思っています。

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(見事な石鎚山の遠望)

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(瓶ヶ森かも)

 昨日の愛媛新聞に瀬戸内海に浮かぶ四阪島をクルージングした話が載っていました。地方局職員の発案でと記されていましたが、銅の精練所のあったこの島のことも随分話題になりました。近代化遺産とでもいえるこの島も観光資源として使いたいものの、大企業のベールに包まれていて、かつては4千人以上も住んでいたこの島は百人を下回る通いの従業員で創業されていて、危険を理由に上陸さえも叶わないようです。いずれ陽が当たることもあるのでしょうが、九州長崎の高島のような活用の仕方をすると、廃墟は一転観光の島になるかも知れないと淡い期待を持ちました。

 地方局を出てあちらこちらで時間をつぶしました。というのもこの日の夕方から直ぐ近くの丹原公民館で講演を頼まれていたのです。この日の講演は一部が私の講演、二部が桂三若さんの落語です。したがって私は桂三若さんの前座ということになるのです。

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(丹原公民館での講演会)

 講演会には80人ほどが集まっていました。午後7時きっかり、旧友の近藤誠係長さんの司会で講演は始まりました。私の約1時間の話はあくまでも前座なので、用意した難しい話は止めにして、前座に徹しようと思い、出来るだけ笑いを誘うような話にしました。本当は演題の後ろに用意した高座の座布団の上に上がって得意の落語ならぬ夕日亭大根心の落伍を聞かせたかったのですが、私の落伍など戯言で、桂三若三には失礼と思い、演台での講演となりました。

 会場には兼頭一司さんのお父さんや、かつての旧友渡部さんも駆けつけてくれて、楽屋で久しぶりに旧交を温めることができました。行く先々で請われるままに話をする流転の日々を過ごしていますが、「私は呼ばれたら刑務所以外何処へでも行きます」と前降りをして話していたのに、講演の直前こともあろうか高知刑務所からオファーがかかり、12月21日に講演に行く手筈が整ったのです。いやあ驚きました。流転の日々はまだまだ続くようです。

  「石鎚の 連山遠く 見渡せり 新蕎麦馳走 舌鼓打つ」

  「あれこれと 批判はするが いざ自分 中々できぬ 成果に拍手」

  「本職の 落語家前に 前座する 笑い誘って 面白可笑し」

  「会場に 知人ちらほら 顔見えて 進化もしない 話恥ずかし」

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shin-1さんの日記

○尾道そしてしまなみ海道

 4日間家を空けて鳥取、福井、広島を旅し、最後の目的地である広島県尾道市で午前中の仕事を無事打ち上げたので、最後の日が日曜日ということもあって、妻がわざわざ尾道まで車を運転して迎えに来てくれました。会場となった向島から待ち合わせ場所の尾道駅前までPTA会長さんに送ってもらい、久しぶりに妻と再開しました。今は便利な世の中で携帯電話で「今どこ」「ほらここにいる」なんて会話を交わせるので、探さなくてもOKなのです。ところが妻の横には何やら見慣れた3人の顔がくっついていて驚きました。娘と孫二人です。不案内な不安を解消しようと妻が娘たちを誘ったようです。

 「おじいちゃん」と孫二人が歩み寄ってきました。聞けば一行は朝10時には尾道に着き、ロープウェーに乗って尾道観光名所の一つである千光寺にお参りして海と並行した商店街を散策し終わっていました。ロープウェー近くに車を車していたため、私の荷物を皆で分散して持ちながら長閑に商店街を散歩をしました。

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(大道芸人が孫朋樹に紙芝居をしてくれました)

 この日は日曜日、加えて高速道路千円の恩恵なのかいつもより多くの観光客がぶらり旅を楽しんでいました。娘は尾道へ何度も来ているようで、「尾道ラーメン」を楽しみにしていて、評判の一軒のラーメン屋へ行きました。お昼時を少し過ぎていたとはいえ、その店先には50人ばかりの長い行列ができていました。私は少し疲れているので並んでまでラーメンを食べる気にはなりませんが、多数決の原理に押し切られて列の最後尾に並ぶことになりました。順番が来るまでに急いで荷物を車まで運び、車の中で背広から妻の用意したカジュアルな服に着替えて列に戻りました。ラーメンは回転がいいのか思ったより早く列が進み、20分くらいで店内へ入りました。

 店内は次々と来る客でごった返していました。ラーメンとギョーザを注文し長いカウンターに並んで座り、やがて出てきたラーメンを食べ始めました。孫たちもラーメン屋餃子は大好きで、「美味しい」といいながらペロリ平らげました。しょうゆ味、牛の背油出汁のこってり味で、少々味が辛めで私の舌には不満足でした。それでも腹がふとって何やら落ち着いた雰囲気になりました。

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(三連吊り橋をバックに今治のサービスエリアで記念写真を撮りました)

 しまなみ海道沿いの山並みは島並みはどこも紅葉が目の覚めるように美しく、心配された雨もどうにか持っていい家族旅行となりました。少し早いので「空と森」という温泉まで足を延ばして皆で入浴を楽しみ、孫のリクエストに応えて美味しいという回転寿司屋で夕食をしました。子どもだと見くびっていましたが、男の子の食べっぷりは大人顔負けで、大丈夫かな?と思うほどお皿を積み重ねて食べていました。

 家に帰りまだ起きていた親父に北区の挨拶をして長い旅を締めくくりました。やはりわが家は落ち着きます。早速書斎でパソコンにスイッチを入れGメールを呼び出すと、凄い数のメールです。連絡待ちのメールも何本かあって処理するのに時間がかかってしまい、その日のノルマであるブログに短めの記事を二本書き終わったころには12時近くになっていました。「疲れているのだから早く寝ないと」と勧める妻の布団に潜り込みながらいつしか夢心地でした。

  「お迎えの 妻の向こうに 孫がいる 驚き嬉し 言葉を交わす」

  「蜂の巣を つついたような 賑やかさ 疲れ忘れて 孫とたわむる」

  「しまなみの 沿線紅葉 鮮やかに 熟れて長閑に 我を迎えぬ」

  「爺と婆 孫同伴で 目じり下げ 財布緩めて 土産手を出す」 

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