shin-1さんの日記

○ドラマ効果とワクチン効果にはご用心

 四国では今ちょっとしたテレビのドラマ効果に沸いています。徳島の朝ドラ「うえるかめ」、高知の大河ドラマ「龍馬伝」、愛媛のスペシャルドラマ「坂の上の雲」という3つのドラマが同時に進行しているのです。高速道路割引千円の効果もあって、橋を渡ってやって来る観光客は例年を大幅に上回っていますが、これまでの公共交通機関や大型観光バスを利用する旅行パターンとは違って、最近は少人数がマイカーでやって来るため、交通渋滞や駐車場不足が問題となって、地元の人たちにとっては思わぬ混雑に巻き込まれて、日常生活の不便を強いられているようです。

 ふと、かつて20年前の瀬戸大橋開通や10年前のしまなみ海道開通に沸いたことを思い出しましたが、世紀の一大プロジェクトといわれた大橋や海道効果さえ僅か一年でブームが去ったことを思うと、テレビの効果など聞き流し情報ですから、既に朝ドラなどのブームはピークを過ぎているのではないかと思われるのです。

 ブームとは流行です。新型インフルエンザが流行していますが、観光的ブームも風邪の症状とよく似ているような気がするのです。インフルエンザにかからないための予防策としてタミフルなどのワクチンが開発され、希望すればかからないために接種できるのですが、冬季に入りインフルエンザの流行の時期を迎えると希望者が多くワクチンが不足気味で、本当に必要な子どなどに回らず、飲み薬などは大人用のカプセルを取り出して子ども用に改良して対処しているのだそうです。

 インフルエンザワクチンは副作用もあるらしく、成人病を持った人には致死さえも覚悟しなければならない危険が付きまとい、既に死亡例も報告されているようです。病院や行政機関は手洗いとうがい、それにマスクを予防のために奨励していますが、新聞の風邪情報によると学校や学級閉鎖は枚挙にいとまがなく、学校を一日休むと年間授業時間の確保が難しく、窮屈で厳しい学校運営を余儀なくされるのです。


 大河ドラマ効果を狙って特産品開発も活発で、司馬遼太郎の小説にあやかり、一朶の雲や坂の上の雲などといったまんじゅう、酒や焼酎まで出来て、ブームにあやかろうとする商魂のたくましさを見せていますが、むらおこし御三家と言われかつて昭和40年代に流行した、砂糖としょうゆで味付けしたまんじゅうや漬物、地酒、太鼓

とどこか似通っていますが、まんじゅうや漬物を食べながら地酒を飲んで太鼓を聞くと、みんな高血圧や糖尿病などの成人病になってしまう危険性すらあるのです。

 観光でも風邪でも大切なことはブームに惑わされることなく生きることです。一年の倒産件数が1万件、年間自殺者3万人を超える時代ですから、成功の一方でブームに乗り切れず倒産や自殺の悲哀もあるのです。風邪にかかりたいなんて馬鹿な人はいないでしょうが、せめて風邪にかかりにくい強い体をつくることなら出来るかも知れないのです。今年もあと残り少なくなってきましたが、元気で新しい年を迎えたいものです。

  「四国では ブーム再来 しているが 上手い話は 長く続かぬ」

  「もう既に 右肩下がり 気配する 経済効果 取らぬ狸か」

  「インフルに かからぬように ご用心 栄養休養 それに動養」

  「好きになる 嫌いになるも 早いなあ 長く続かぬ 国民愚か」

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