shin-1さんの日記

○二カ月に一度の健康診断

 今日は二カ月に一回の健康診断の日です。「お元気ですか?」「どこが悪いの?」と会う人ごとに聞かれ、「定期健康診断です」「胆のうを取ってからずっと病院に通っています」といちいち説明しなければならない程、今日は朝から沢山の人に病院で会いました。それにしても病院で「お元気ですか?」はないものだと一人苦笑しながら懐かしい人々に出会いました。

 最近はインフルエンザの影響でしょうかマスクをしている人が多く、「若松さん」と声をかけられて顔を見ても、目元だけでは誰だか分らず、ましてやマスク越しの声も中々聞きづらくて、その人だと気づくまでには少々時間がかかってしまいました。

 家を7時過ぎに出て県立中央病院に到着したのは8時でした、機械受付を済ませて指示通り採決の窓口へ向かいましたが、もうすでに長い行列が出来ていて、受付でいただいた私の番号は50番でした。ロビーの椅子に腰をかけ持参した雑誌を読みながら待っていると、「50番までお入りください」と呼び込みがありました。

 私は注射が大の苦手です。ゆえに4つの採血台で作業している看護士さんの中でも、優しそうな看護士さんに当たるよう祈って待っていたにもかかわらず、よりにもよってただ一人しかいないいかめしい男の看護士さんに当たってしまいました。指示通り袖をめくって腕を出し、その腕にゴム管が撒かれました。観念して目をそらせるとその看護士さんは「注射がお嫌いのようですね」と声をかけてくれ、「痛かったら言ってください」と言いながら作業を進めました。この看護士さんは注射の上手い方でチクリとした程度の傷みで、「終わりましたよ」という言葉に目を開けてみると、私の血管から採血したであろう真っ赤な血液が注射管の中に一杯入っていました。

 その後外来受付を済ませて10観内科で待っていると、「若松様」と丁寧な言葉で呼ばれて診察室へ入りました。二宮先生は私の顔を見ずにパソコン画面に映し出された私のデーターを見ながら、今日は数値がいいようです」と前回数値と比較しながら説明してくれました。ベッドに横になってください」といわれ、血圧計で血圧を測りながら、疲労感はないか、食欲はあるかなどと雑談めいた話をしながら体調を聞いてくれました。

 「次回は2月12日にしますか」と私の予定を確認しパソコンにその日を入力して今日の検診を終えました。胆のう摘出手術をしてからもう10年間、途中主治医が開業するため変わったものの、変わらぬ診察をしてもらっていますが、多分これからもこのようなやり取りが続くものと思いながら、会計でお金を払い病院を出ました。

 「次回までの二ヶ月間は寿命は保障する」と冗談を飛ばした先生とのやり取りの言葉を思い出しながら、わが見の健康や家族の健康などについて思いを巡らせました。酒も飲まず、タバコもやらず、まして昔のような肉体的や精神的にハードな仕事も遠のいて、自由気ままな日々が暮せることを幸せに思うのです。ひょっとしたら私は23歳の時に描いた85歳まで生きるという目標を、達成できるかもしれないと思いました。


  「二カ月に 一度診断 受ける度 苦手な注射 針を刺されて」

  「何故だろう あれほど忙し 日々過ごす だのに数値は 低くなりけり」

  「二ヶ月は 命保障と 冗談を 言うほど医者と 心許して」

  「ひょっとして 目標通り 生きるかも そんな気がする 健康な日々」


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