shin-1さんの日記

投稿者: | 2009年2月26日

○その名も網走番外地

若松進一ブログ(橋を渡るとそこは刑務所、見返橋は受刑者の人生の悲喜こもごもを幾つ記憶しているのでしょうか)

 昔映画で高倉健さんが「網走番外地」という歌を歌って、網走はすっかり有名になりました。しかしよくよく考えれば網走番外地というのは網走刑務所のことなのです。私たちはそんなことも余り知らずに、ただ網走観光地の一つくらいにしか考えていませんでした。でも今回古い網走刑務所を保存目的で移築した網走監獄というミュージアムを見学して、そんな甘い考えを払しょくしたのです。

 流氷見学の予約時間までの寸暇を惜しんで、松本所長さんと小池さんの二人に案内してもらった監獄ミュージアムは驚きの連続でした。

若松進一ブログ (本物の刑務所入口を移築再現していました。顔つきの悪い私ですから、本物の受刑者と間違われそうです)

 橋を渡り、網走刑務所という看板のかかった門をくぐると、広い園内には順路に沿ってそこここ監獄といわれる昔の過酷で厳しい時代の姿が垣間見えるように配置されていました。昔はムシロの上に囚人服一枚で毛布をかぶって寝るという劣悪な生活環境があったようで、家の中へ入ると蝋人形が幾つも横たわっていて、当時の姿を再現していました。いやあそのリアルな表現に驚きました。外の寒さが堪えるこの時期ゆえの疑似体験のようでした。

若松進一ブログ (昔の寝室の様子を再現したリアルな蝋人形)
若松進一ブログ (移築された監獄は看守室から一望できるよう放射状に5つの牢獄が整然と並んでいました)

若松進一ブログ (牢獄や独房も昔のまま再現されていました。今は犯罪を犯したといえども人権を尊重しなければならないので、こんな劣悪な環境ではないそうです)

若松進一ブログ (当時の共同浴場の様子も再現されていました。わずか15分の間に看守付きで入浴する刺青姿の蝋人形の後ろ姿に、寂しさとホッとしている様子がうかがえるようでした)
若松進一ブログ (仏式祭檀を祀った講堂は洋風の立派な建物でした。ここで受刑者たちは束の間の娯楽を楽しんだしことでしょう)

 私たちは不幸にも過ちを犯して塀の向こうで暮らしている人のことは、映画やテレビで擬似的にしか見聞きすることはできません。故にあの有名な網走刑務所もそこにあるという事実だけで番外なのです。最近は昔と違って受刑者の犯罪も多岐におよび、刑務所は満杯だと聞きました。また受刑者の権利も私たちと同様に認められ、更生自立に向けた様々な訓練が行われていると聞きました。また最近は刑務所そのものの運営を民間に託する動きもあるようですが、いずれも法務行政という厚いベールに覆われて私たちは知る由もないのです。でも安心安全な日々の暮らしをかく乱したりするような行為を、この世の中からなくしていかなければならないことも事実です。更生保護女性部の活動が身近に存在したり、私の従弟も刑務官であったり、またわが息子も警察官であったりするするため、今回の網走監獄ミュージアムの見学は大きなインパクトを与えてくれました。


  「刑務所が ミュージアムになる 時代です 本質見つめ まざまざ見入る」

  「人権を 無視した時代 寒かろう ムシロの上に 毛布一枚」

  「強がって 入れた刺青 風呂場でも やはり顔効く 道具のひとつ」

  「番外地 ここは今でも 別世界 何を思って 冬を越すのか」

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shin-1さんの日記」への1件のフィードバック

  1. sasaki

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    おかえりなさい。お葉書ありがとうございます。
    まるで別世界、同じ日本なのに、
    益々のご活躍をお祈りいたします。

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