shin-1さんの日記

○雪に埋もれた美幌町で講演をしました。

 日曜日の朝は羽田発時45分発の飛行機に乗るため、宿舎を早めに出て6時過ぎのモノレールで羽田に向かいました。天気予報では北海道の天気も回復し、青森や北海道では昨日の大荒れの天気で機体のやりくりがつかず欠航の便があるようでしたが、女満別へ向かう私の乗る予定の飛行機は予定通り定刻にしかも満席で羽田を飛び立ちました。途中仙台上空から岩手県上空を経て会場に出た飛行機は、不安定な気象条件なのか幾分揺れながら順調に飛行しました。幸い窓際の席を確保していたものですから、眼下には北上するにつれて雪の景色が広がり、どちらかというと南国育ちの私には雪の世界がとてつもなく新鮮で、胸の高鳴りを覚えました。

若松進一ブログ(上空から蝦夷富士を望む)
若松進一ブログ(上空から見える雪に覆われた北国)
若松進一ブログ(遥か彼方に流氷接岸のオホーツク海が見えました)

若松進一ブログ(女満別空港へ着陸寸前の飛行機の窓から見えた雪の平原)

 上空からは見覚えのある雄阿寒岳など雄大な北海道の大地がはっきりと見えて、苦労の末に来ただけあって嬉しさも格別です。着陸前に飛行機はオホーツク海側に出て大きく旋回しましたが、視界の彼方に接岸した流氷の姿を見て感激ました。やがて飛行機は女満別空港に到着し、マナビティセンターの松本所長さんと小池さんの出迎えを受けました。美幌峠で有名な美幌町は女満別空港の近くにあって便利な町です。この日から3日間を過ごすのですが、まずホテルにチェックインして休憩をとらせてもらい身支度を整えました。本当は午前中の講演の予定でしたが、前日の吹雪で準備が間に合わず、私の講演は予定を変更して12時45分からとなったそうです。お迎えが来て会場に入った時は町長さんのあいさつの途中で、私の紹介を織り交ぜて挨拶をしていただいていました。町長さんや皆さんと名刺交換しながら昼食弁当をご馳走になりましたが、参加者はこの悪天候で町中に雪の塊が幾つもできるほどの大雪にもかかわらず350人近くもいるということにまずびっくりしました。

若松進一ブログ
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 美幌町自治会連合会女性部会の手によって朝のうちに準備の整った美幌町コミュニティセンター大集会室での講演は、予定時間通りピッタリに行われました。「女性が輝くときまちが輝く」という演題で90分間の話をさせてもらいました。まあ凄い迫力で私の話を飲み込んでくれるものですから、私もその気になって思いきり話をさせてもらいました。これを阿吽の呼吸とでもいうのでしょうか。私の言葉は伊予の国の方言があるのですが、北国の人には聞きづらい点も多かったのに、反響抜群でした。その模様は明くる日の北海道新聞に私の顔写真入りで掲載されていて赤面の至りです。

 講演の後はそれぞれの地区や団体からの20組もの出し物が名を連ね、日本舞踊ありフラダンスあり、歌謡ショーあり、寸劇ありの楽しいひと時を過ごしました。その中に村田さんという人がハーモニカを披露しました。凄いテクニシャンでカセットテープに合わせて吹く技術は私など比ではありませんでした。それでもご指名されて私もハーモニカを団中で吹かせてもらいましたが汗顔の至りでした。

若松進一ブログ(フラダンスも素敵でした。
若松進一ブログ(ハーモニカを吹く村田さん、その技に驚きました)

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shin-1さんの日記

○北海道行き飛行機欠航足止め利用の東京散策

 2月21日土曜日、北海道を目指し4日間の旅に出ました。前の晩の天気予報や今回の旅を企画してくれた美幌町教育委員会社会教育主事小池さんとのやりとりで、北の大地は発達した低気圧の影響で大荒れに天気を予測していて、ひょっとしたら飛行機が欠航するかも知れないと思って、とりあえず送ってもらったチケットの指示通り、松山空港を出発したのです。松山空港では昨夜来の春の一日にし風もすっかりおさまり、好天気の中での出発でした。羽田に到着し乗継便の指示されたゲートへ行ってみましたが、担当者は気象調査中というだけで何の指示もないのです。やがて搭乗手続きの時間ころになって欠航という文字が表示されました。青森以北の空港は全て欠航ということなので仕方がないと思いつつどうしたものかと思案しましたが、小池さんと連絡を取りながらとりあえず不乗証明書の交付を受けること、明日の朝の一便の航空券を確保ること、宿泊場所を探す作業を始めました。ご存じのとおり羽田空港は第一ターミナルが日航、第二ターミナルが全日空とかなりの距離があるため、その都度地下道を行ったり来たりしながら足が棒になるほど歩きました。北海道へ行くのだからと妻の用意した少し厚着のためか緊張のためか、真冬で北の大地は猛吹雪だというのに、私は汗をだらだらかいてしまいました。それでも小池さんの機転でインターネットによるJAL1便の手配が出来、チケット発券場でとりあえずチケットだけは確保できてホッとしたのです。

 羽田は欠航の影響やキャンセル待ちの客でかなり混雑して、チケットも1時間半以上長蛇の列の中に身をゆだねて苦労の末のチケット確保でした。さあ次は宿の確保です。電車で品川まで行き駅周辺のホテルを探しましたが、土曜日と重なったため何処へ行っても満室で断られ、思い切って浜松町の駅周辺の宿を探しました。結局は6件目にしてやっと安住の宿を見つけることができました。普通だと思いきって別の場所へ移動するのですが、明くる日の飛行機が早朝7時45分出発のJAL便なのでモノレールに近い所に取れてここでもホッとしました。

 昔なら、また平日なら友人を誘って飲みに繰り出すところでしょうがあいにく土曜休日、また酒を飲めない私としてはそれもできず、夕暮れも迫ってきたので、ぶらり散歩を楽しみました。

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 最初に行ったのは芝の増上寺と東京タワーです。特に東京タワーは完成以来50年半世紀ということで、かなり宣伝されているようなので歩いて行きました。そんなことを反映してか多くの人がチケットを求めて並んでいました。さっきまでチケットを求めて並んだ悪夢頭にあって、登ことを諦め、猿の大道芸などや似顔絵描き、土産物などを見やりながら増上寺界隈を散歩しました。

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 私は海人なので海が大好きです。そこから東京湾の初芝桟橋まで歩きました。港はとても穏やかで、少し肌寒いものの客船が停泊し、遠くには東京湾にかかるブリッジも見えて長閑な雰囲気を味わうことができました。何年か前三宅島へ講演を頼まれて出かけた折はここから船に乗り込みました。あのとき出会った皆さんはその後元気で過ごしているのだろうかとふと思い出しながら物思いにふけりました。

 帰り際、いつも気になっていた恩賜公園が開門していたので、5時までで閉門を確認してチケットを買い求め中に入りました。この公園は島しょ部センターに泊まった折窓越しに見える公園で、いつかは訪ねたいと思っていたのでラッキーでした。園内は東京都心とは思えない静かさで別世界のようでした。梅の花も満開で公園の中の池には沢山の野鳥が羽根を休めていました。

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 飛行機欠航という思わぬハプニングに見舞われながらも災い転じて福となすような至福の時を過ごすことができました。明日は早立ちなので食事をした後早々宿に入り、風呂に入って久しぶりにに旅先でのんびりした時を過ごしました。

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