shin-1さんの日記

○おもしろ教室でタコ焼き・じゃこ天・餅つきに挑戦

 昨日は少年少女おもしろ教室がシーサイド公園であって、教室に通う子どもたちが大人の指導のもと、じゃこ天づくり、タコ焼きづくり、餅つきの3つのコースにチャレンジしました。シーサイド公園といえば愛媛県下では名の通った施設になりましたが、講演を運営する仕事の様子は中々体験することができないのです。そこで子どもたちに理解を深めてもらおうと体験コースを設定したのです。じゃこ天は少々危険を伴うため安全な作業工程のみとなりましたが、それでも子どもたちは熱心にじゃこ天の形を作り、油で揚げてもらいました。

 一番の人気は何と言ってもタコ焼きです。最初は「タコ焼きを食べれる」くらいな簡単な気持ちで臨んでいましたが、いざ自分で作ってみると中々丸くならず四苦八苦でした。シーサイドのタコ焼きは地元のタコを使うため味が良いと評判なのですが、箸を使って上手にくるくると回さなければ丸いタコ焼きはできないのです。しかも出来たタコ焼きが全て均一の大きさにならなければ商品価値はなく、中には小さいタコ焼きができてべそをかいている子どももいました。それでも自分が焼いたタコ焼きにソースをつけて削り節や青のりをふってもらい、食べる姿は嬉しそうでした。

若松進一ブログ(タコ焼きづくりに挑戦する子どもたち、中々上手く丸くならないようです)
若松進一ブログ(珍しいダイガラ餅つき)

 昨日は突風と雨のためイベントホールに臼と杵を持ち込み餅つきです。この日はシーサイド公園の計らいでダイガラ餅つきに挑戦しました。ダイガラといえば私たちが子どもの頃にはどこにでも見られた道具ですがすっかり忘れられるほどになっています。臼の中へお米を入れ、馬の首のような杵を足の力で踏んでは落として米をつきました。これは忙しい大人よりむしろ子どもの仕事となっていたため、私も子どものころよくつかされました。最初は面白がってやるのですが、次第に足腰が疲れて嫌な仕事でした。それでもお米は何回、雑穀は何回と決められた数だけやらなければいけなかったのです。ずるをしてごまかしても大人にはばればれでした。

 珍しさも手伝って昨日は子どもたちも面白がってしていましたが、今のダイガラは杵の上に重い石が乗ってなくて、以外と軽い感じがしました。こねる人とつく人のコンビネーションも難しく中々大変でしたが、ヨモギ餅やタカキビ餅など3色のお餅が振舞われました。


 一連の作業が終わって漁協女性部の富岡さんと少年少女おもしろ教室実行委員長の私があいさつに立ちました。富岡さんはじめ漁協女性部の皆さんやスタッフの皆さんにはいつも頭が下がる思いです。私は昨日の朝大風でシーサイド公園の砂浜に大量のゴミが漂着したためこのことに触れました。シーサイド公園も開業以来15年目を迎えましたが、いつもきれいに掃除をしておお客さんを迎えることができる影には沢山の方々の目に見えない苦労があることを忘れないようにして欲しいと話しました。少年少女おもしろ教室に参加している子どもたちは、そのことをよく知っているため、うなずきながら耳を傾けてくれました。この教室もいよいよ後一回を残すのみとなりました。今年もふるさと教育はさまざまなプログラムにチャレンジし、様々な成果を収めつつあります。行政の財政難のあおりを受けて規模縮小の話がちらほら聞こえますが、こんな素敵な事業はこれからも切り捨てることなく継続してほしいと願っています。

若松進一ブログ(富岡さんの話を聞く子どもたち)

  「ダイガラを ついた昔が 懐かしい 子どもながらの 手助け作業」

  「未来の子 育てるために 手伝わす 足手まといと 知りつ手ほどき」


  「スタッフの 人数子ども 上回り 嬉しい悲鳴 ワイワイガヤと」

  「手を抜いちゃ 子ども育たぬ 思いつつ 昨年よりも バージョンアップ」


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shin-1さんの日記

○社会教育のスペシャリストが人間牧場にやって来ました

 瀬戸内海に面した海沿いの双海町では、昨日の朝から凄い勢いの北東突風が吹いて、わが家では洗濯物干し場の物干し台が倒れ、隣のおじさんの家では風呂を沸かすために設置している薪用ボイラーの煙突が倒れたりと散々でした。春先は春おこしとでもいうのでしょうか、時ならぬ気象異変が起こるので注意をしているのですが、突風は防ぎようがなく自然のいたずらと思って我慢するしかないのです。

 昨日は朝から雨でした。朝早くから県庁の生涯学習課の先生たち17人が課内小旅行の途中に人間牧場を訪ねるというので、荒れた天気に気を揉んでいました。しかし雨が止むと同時に風が吹き始め、あっという間に雨雲を吹き飛ばして視界良好となり、少しだけ私の心配も転機と同じように心が晴れたのです。

 県の生涯学習課の職員といえば生涯教育のスペシャリストです。若いころから社会教育をかじっているとはいえ、大挙しての来牧に少し緊張せざるを得ませんでしたが、何事もポジティブに考える私としては、なるようにしかならないと思い、一方では思うようになると信じて午前8時過ぎに待ち合わせ場所の下灘コミュニティセンターまで田舎のオープンカーで行きました。携帯へ担当の井上先生から「シーサイド公園に到着してトイレ休憩中」という第一報が入り、時間通りのバス運行に安堵をしました。

 やがて待ち合わせのバスと合流し山道を縫うように私の車の先導で人間牧場まで走りましたが、奥島観光の中型バスのため最後の農道は歩いてもらいました。参加している先生たちは課長さん以下顔見知りの人が多く、冗談を言える和やかな雰囲気で迎えることができました。

 人間牧場の外は春の大風が吹いて、水平線の家自慢のスライドする窓を開けたり外のウッドデッキに出ることもデモンストレーション程度で、窓を閉じての話となりました。本当は朝早く起きて風呂を沸かし足湯を楽しんでもらったり薪ストーブに火を入れて迎えたかったのですが、残念かな春の嵐でそれもかなわず、また時間が1時間弱しかないため、私の簡単な説明や話でお茶を濁してしまう結果となりました。

 しかし私がこの施設を自費で作り、自力で社会教育をやっている意気込みだけは分かって欲しいと熱弁をふるいました。私はこれまで社会教育に携わる多くの人たちと出会ってきましたが、その殆どの人は別の部署へ異動するとまったく社会教育の世界から去ってしまうのです。あれほど社会教育の必要性を熱っぽく説きながらと思うと、「ああこの人は仕事だから社会教育をやっているのか」と、冷めた目で見ざるを得ないのです。

若松進一ブログ (社会教育のスペシャリストたち)

 昨日は土曜休日だというのに生涯学習課の先生たちはわが人間牧場を訪ねた後、西予市の歴史博物館を目指すという熱心さです。行きがかり上「夕日徒然草・地の書」まで図々しくも買ってもらうことになって、心が痛みましたが、その分これからも想いをこめて人間牧場でいい社会教育をやろうと決意を新たにしました。(人間牧場の沖合に浮かぶ周防大島出身の民族学者で、私が目標としている宮本常一の本を差し上げましたが、宮本常一の歩いた足跡を赤ペンでなぞると日本地図が真っ赤になるといわれる旅する巨人の、生き方を社会教育に生かしてほしいと願っています)。

 私にとっても、久しく途絶えていた社会教育関係者に向かい合って話ができてうれしい一日でした。また交友を深めたいと思っています。


  「休日と 言うのに学ぶ 意思ありて 県内めぐる 意気込み嬉し」

  「時ならぬ 突風吹いて 春近し ぬかるみ歩き 牧場訪ね」

  「足湯なく ストーブ火なく 迎えたる 心痛むが 見送りだけは」

  「年輪の 上に座布団 敷き座る 毎度お馴染 落伍を語る」 

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