shin-1さんの日記

○性格の合わない二人

 私が26歳、妻が25歳のときに結婚したのですから、私たち夫婦はもうかれこれ37年間も連れ添っている計算になります。どこがどうだったのか分らぬままたった5分間のお見合いで結婚を決意し、貧乏生活にも耐えて今日までどうにかたどり着きました。その間子どもが四人誕生したりその子どもの成長に合わせて色々なことがありましたが、幾つかの壁を乗り越えた今は結婚して良かったといえるまでになっています。というのも病気や怪我をする度に妻の私を思いやる心に触れて感謝したことも大きな要因なのです。したがってたまには病気もするものだと、冗談をいっていますが、もう先が少し見えてくるような年齢になると、お互いが支えあわなければ老いは乗り越えれないと、周りの老いた人たちを見て思うからかも知れません。

 しかし結婚して37年間も経つのにまだ妻のことはよく分らないし、妻も私の事を分ったようなつもりでも分らない部分が多いのです。

 私たちは一緒の風呂に入り一緒の部屋で一緒の布団に寝る事を結婚してからずっと励行してきました。先日友人の女性が「私たちは夫婦が別の部屋の別の布団で寝るし別々にお風呂にも入ります」。「へえー、あなたたち夫婦は一緒なの?」と感心せられて、これまたこちらが不思議に感じたりしました。

 今晩も「お父さんそろそろお風呂に入りますか」と誘われました。私は書斎でパソコンの前に座って原稿を書いていたので、その声に応えて一緒に風呂に入ったのです。すると妻は最近凝っている「○○の湯」とかいう「温泉の元」を入れるのです。私はどちらかというとさら湯のような透き通った混じりけのないお湯が好きなので、いつも風呂に入る度に「入れる」「入れるな」といい合いが始まるのです。たったこれだけでも夫婦の好みは随分違うのです。

 私は食後にどころか全然コーヒーを飲みません。ところが妻はコーヒーが大好きで、息子嫁の実家から貰ったコーヒーをしっかりと食後に飲むのです。「ご飯の後口が消えないか」といえば妻は、「食後のコーヒーは最高」とこれまた不一致です。もっとせい反対派私は朝早く起きるのに、どちらかというと妻は朝が苦手な方です。私は毎朝4時に起床しますが妻は6時まで寝ます。妻はビデオをよく見ますが私はビデオは余り見ません。

 まあこんな具合で、周りの人は「ふうふのことだから犬も食わぬ」と呆れた話と捨て置かれそうですが、人間不思議なものでこんなささいな揉め事でも二人の間は小競り合いになるのです。

 最近は私の方が折れることが多いと妻に言えば、「お父さんの頑固さは天下一品」というのです。このまま歳をとってこのままお互いの我を張り合うといい老後ではないと思うのですが、妻はいたって平気で、「二人が違う性格をしているからこそいい」とむしろ反感反目も当たり前のような口ぶりなのです。

 それでも最近は若い頃と違って私も随分性格が丸くなって、妻にあわせることが多くなりました。これも老後を楽しく生き抜くためのテクニックなのでしょうか。

  「俺は好き 私は嫌いと 張り合って いつの間にやら 元気の元に」

  「ことごとく 気に入らないと 思う時 些細なことで 背中合わせに」

  「結ばれて 三十七年 経ったのに 未だに長い トンネルの中」

  「いいことは 俺に似ている 子の仕草 妻に似ている 悪い仕草は」

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