人間牧場

〇田舎者は都会を目指し、都会人は田舎を目指す
 私たちが若い頃は、ネオン輝く都会に憧れていました。その結果田舎者は都会に流れ、田舎は過疎となりました。一方都会に住んでいる人たちは都会の雑踏から逃れ、自然豊かな田舎に何故か憧れるのです。

 ゴールデンウィークが始まりました。一年に一度の長い休みをどう過ごすか、考えただけでもワクワクするものですが、結果的には田舎に住んいる人は都会を目指し、都会に住んでいる人は田舎でのんびり過ごす構図は余り変わらないようです。

 かく言う私たち夫婦は、連休中娘たちや孫たちがやって来たりするので、自分たちの予定は第2にして、家族サービスを優先しますが、毎年のことながら、その重要な役目を担うのはやはり妻で、料理をしたり布団の用意をしたり、年金暮らしの財布を気にしながら相変わらず、疲れを忘れてサービスの余念がありません。ご苦労なことです。

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人間牧場

〇自然の姿は美しい
 わが家の周りは自然だらけです。ゆえに名前も知らない色々な雑草が咲き、時には立ちどまったりしゃがみ込んで見たりして楽しんでいますが、通りすがりの人は「何しているの?」と声をかけ、「若松の進ちゃんもそろそろ可笑しくなったか?」と首をかしげながら通り過ぎて行きます。

 家の周りの斜面には最近気がついたのですが、藪椿の実を野鳥が食べ、それがあちこちへ糞とともに落とされて発芽したと思われるように、藪椿がやたらと生えて大きく育っています。小さくても成木のように冬から春にかけて藪椿の花が咲き、今年は殊の外花の多い年でした。

藪椿の葉っぱ

 藪椿は照葉樹といって、油っ気のあるつやつやした葉っぱをしていますが、この時期になると新芽が伸び始め、古い葉っぱは生理作用によって色づいて葉っぱを落とすのです。今日雨の中小路を歩いていると、色づいた椿の葉っぱが沢山落ちていました。その色は深みのある赤色で、とても綺麗でした。

 早速気に入った何枚かを持ち帰り、水で洗ってガラス製のデザート皿に飾ってみました。私たち人間がこんな色を人工的に出そうと思っても、中々出るものではなく、秋の頃のカキの葉っぱが色づいて地に落ちたのとよく似ていて、何かの表現に使えないか考えています。

「まだ夢の 息を越えない 椿実で 油を搾る そろそろ準備」
「野鳥食べ 糞に交じって 落とされた 藪椿の実 芽を出し成長
「照葉樹 椿の葉っぱ 色づいて 自然の営み 地面に落ちる」
「藪椿 落ちた葉っぱの 色を見て 思わずしゃがみ 拾って帰る」

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人間牧場

〇藤棚・藤棚・藤棚
 昨日のブログに、富貴の白藤藤棚の話題を載せたら、早速「行って見たい」と書き込みが数件寄せられました。早速返信して教えてあげましたが、その人の話によると今日は上天気だったので、年老いた両親を連れて見に連れて行き両親も殊の外喜んで、「いい親孝行ができた」とお礼のメールが届きました。

 双海町にはこれ以外にも、池久保土山地蔵堂の藤棚や、潮風ふれあい公園の藤棚、私の妹の閏住という菜の花畑の直ぐ近くにある、くじらというお店の藤棚などあるのでと付け加えていると、その人は潮風ふれあい公園の藤棚も、くじらというお店の藤棚も回ったそうで、双海町の景色の良さにビックリしていたようでした。

くじらの藤棚
潮風ふれあい公園の藤棚
妻も一緒に写ってしまった富貴の藤棚

  双海町は地元の人に聞くと「何ちゃない町」だと言いますが、まず「双海ブルー」と呼ぶにふさわしい海があります。海岸線の海抜ゼロメートルから見る海もいいですが、高台から見下ろす海の景色も最高で、自慢の一つです。明日から始まるゴールデンウィークに、行く場所のない人には、お金のかからないお勧めスポットです。どうぞのんびり海を眺めリフレッシュしてください。

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人間牧場

〇春の夕日
 双海町の海岸線は東西16キロあって、弓なりの地形なので町内のどこからでも一年中海に沈む夕日を見ることが出来ます。冬の間曇って見えない日本海側と違って瀬戸内海側は天気率も良く、見える機会が多いのも特徴です。

 最近は下灘駅に人気が集まっていて、昨日も沢山の人が下灘駅からの夕日を楽しんでいたようです。私は昨日大洲方面からの帰り道、夕日を背にして帰りました。最初に車を止めたのは富貴の藤棚付近でした。藤の花を見ながら海に沈む夕日を見ました。

富貴海岸の夕日

 そのあとシーサイド公園に立ち寄り夕日を見ました。

 自宅へ帰って車を車庫に入れて西の空を見ると綺麗な夕日が見えました。素早く裏庭山に駆け上がり、柿の木の枝越しに綺麗な夕日が見えました。これから晩夏まで、わが家から居ながらにして美しい夕日が見れるので楽しみです。

「夕暮れに なると何故だか 胸騒ぎ 夕日のことが 気になりソワソワ」
「帰り道 夕陽を背にして 運転中 バックミラーに 写る写る写る」
「富貴にて シーサイドにて 写真撮り 最後は自宅 間に合いパチリ」

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人間牧場

〇雨の中で野菜の種を蒔きました
 私は常々「植えない木は育たない。蒔かない種は生えない」と言って、植物と共存する暮らしをしています。お陰様でSDGsの14海の豊かさを守ろうや、15陸の豊かさを守ろうに呼応して、海の見える丘にドングリを蒔いて育てた苗を植え、クヌギの森を作ろうと、多くの仲間の協力を得て楽しみながら作業をしています。

野菜の種の色々
インゲン豆の種を蒔きました

 ところが先日私の話に反論して友人が、「進ちゃん、蒔かない種は生えないというが、雑草は自分で勝手に種を落とし生える」と言うのです。そう言えばそうに違いないと思いましたが、私もへそ曲がりな性格をしているので、「雑草という名の草はないそうで、雑草と思っている草にもしっかり名前がついている」と、爆笑するような会話を返しました。

 昨日は朝から晩までこの時期としては冷たい小雨が一日中降りました。私のこれまた小理屈ですが、「天に向かってブツブツ言うな。雨の日には雨の日の仕事がある」と、先日ホームセンターで買い求めていたインゲンのの種蒔きをしました。インゲンにはつるありとつるなしがありますが、両方ともあらかじめ用意していた2つの畝に植えました。

 恐らく1週間もすればインゲンの種は芽を出すものと思われますが、しっかり育てて食べたいものです。僅か3日前に畝を立てた時は草など見えませんでしたが、この雨で蒔きもしない草の種がしっかりと生えてきました。さあ草との戦いが始まりました。草に負けないように中耕を繰り返し、作物を作ろうと毎年自分自身に誓うのですが、泣く子と地頭、それに休みのない草には毎年最後は白旗を挙げます。

「植えない木 蒔かない種は 育たない 小理屈言う人 雑草生える」
「蒔かずとも 雑草生える なるほどな 雑草言う名の 草などないと」
「雨が降る それでも種を 蒔く男 少し馬鹿げて 見えるようです」
「さあやるぞ 去年の反省 しています まずは第一 草に負けない」

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人間牧場

〇双海町の子どもは私の大事なお友だち
 私は78歳になりました。10歳に満たない子どもたちから見れば、かなり高齢なおじいちゃんなのです。それでも町中や学校で出会うと、有難いことに「進ちゃん」という呼び名で声をかけてくれるのです。

元気いっぱいの子どもたち

 昨日人形作家林さとみさんに元校長舛岡先生の勤務していた翠小学校を見てもらうため前もってアポも取らず出かけました。校長先生に見学させてもらうよう頼み、ご厚意で教頭先生のご案内で校舎内を見て回りました。

 学校は掃除の時間だったようで、子どもたちが一生懸命掃除をしていました。会う子ども毎に「アッ進ちゃんだ」と気づいて声をかけてくれました。2階小1と小2の複式学級では、今年1人だけ入学したSちゃんに出会い、小2の3人と一緒に写真を撮らせてもらいました。

 みんな仲良しで元気いっぱいの笑顔に元気を貰いました。間もなく今年の子ども教室の申し込みも始まります。子どもの元気は町の元気、子どもの元気は私の元気の源でもあります。しっかりサポートして元気な子供を育てたいと改めて思いました。

「チョイ寄りで 学校訪問 子どもたち 私に気づき 進ちゃん声かけ」
「年齢は 離れているが 顔見知り 嬉しい出会い 元気裾分け」
「人数は 少ないけれど 田舎では みんな友だち どこかほのぼの」
「さあやろう 今年も始まる 様々な 活動ワクワク ドキドキ・ジーン」

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人間牧場

〇一滴の水
 天から降った雨は、地中にしみこんで畑や庭を潤おわせます。降り過ぎると洪水となり、降らなければ渇水となるため、私たちは雨の降り方に一喜一憂して暮らしていますが、水を治める治水もまた人間の知恵なのです。

便利な裏山から流れ出る清水

 わが家は急峻な裏山が人家にまで迫るいわゆる危険地帯で、ハザードマップにも載せられて、注意するよう呼びかけられていますが、親父存命中井戸を掘ったり、自然流水の清水を利用する水場を作ってくれています。

 その中でも井戸は電動ポンプを乗せて、畑のそこここまでエスロンパイプを引き、蛇口をひねればいつでもポンプが作動して農業用水が使えるよう工夫を凝らしていて、水を使う度に親父の知恵に敬服しています。

 このところ夏野菜の植え付けが終わり、朝夕2回苗物に水を遣らねばなりませんが、お陰様でいい塩梅に育ちつつあるようです。同時に水場の清水も無駄にすることのないよう、庭の花や木の水遣りに重宝して使っています。

「急峻で がけ崩れ危険 烙印を 押されています ハザードマップ」
「ある水を 使えるように 治水する 親父は 凄いと 改め感服」
「そこここと 欲しい所に 蛇口ある ひねればすぐに 水の利用が」
「夏野菜 毎朝毎夕 水を遣る 今年も豊作 願い黙々」

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人間牧場

〇これ誰の靴
 今朝玄関から土間に降りようとすると、2足の靴が並べて置かれていました。右の靴は私の日常履いている25,5㎝の見覚えのある小人用の靴でした。

 一方私の靴が小人用なら、もう1足の靴はまるでガリバー旅行記に出てくる大きいガリバー旅行記に出てくるような19文もある靴でした。

 小学5年生までは孫希心の靴は私と同じくらいの文数の靴だったように思っていましたが、いつの間にかどんどん抜かれ、この春高校1年生になった孫の足は何と29文だそうです。

 昔から「バカの大足 間抜けの小足 丁度良いのは俺の足」と言われていましたが、この春高校1年生となった孫の大きくなった足の足を包む運動靴が29㎝とは凄すぎる感じがして、高校の売店でも近所の靴店でも取り合っていないので、ネットによる注文で買いそろえました。親泣かせの孫です。(大笑い)

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人間牧場

〇子どもの活動も活発になりました
 新型コロナの影響も和らぎ、春の花が咲き町内のあちこちで、子どもたちの賑やかな声が聞こえるようになって、どことなく活気が感じられるようになりました。

 昨日の朝人間牧場へ来客があるので、待ち合わせ場所である下灘コミュニティセンターへ向かおうと車を走らせていると、何気なく見上げたJR下灘駅のプラットホームに子どもたちが集まっていました。

JR下灘駅でのヒマワリの種蒔き

 「もうそろそろヒマワリの種蒔きの時期だ」と直感し、少し時間があったので青石から車を迂回し、旧道を走って下灘駅に立ち寄りました。予想的中で地元の老人会と下灘小学校の児童が、プラットホーム横の畑にヒマワリの種を蒔いていました。

 顔見知りの子どもや高齢者も沢山いて、声を掛け合い立ち話をしましたが、昨日蒔いたヒマワリは夏になると大きな花を咲かせてくれるものと思われ、嬉しくなりました。

渚で楽しそうにぞぶる顔見知りの子どもたち

 その後訪問客と出会って人間牧場での対談を終え、帰宅途中にシーサイド公園に立ち寄ると、水ぬるむといってもまだ冷たい砂浜の渚で、顔見知りの女の子が3人でぞぶり遊びをしていました。「冷たくない?」と聞くと「冷たくない」「楽しい」と言いながら、私めがけて両手で塩水を救って投げ、茶目っ気たっぷりでした。

「コロナ禍が 収まり町内 子どもたち 歓声聞こえ こちらも嬉しい」
「下灘の駅で 子どもら 老人と 一緒になって ヒマワリ種蒔き」
「シーサイド 砂浜渚 子どもらが 早くもぞぶり ふざけてました」

 

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人間牧場

〇私は何を食べて暮らしているのだろう?
 今朝のわが家の朝食でバナナを食べました。ビニール袋の表示を見ると「エクアドル産」と書かれていました。日本産のバナナは温帯ゆえそう易々手に入らないので、フィリッピンや台湾など熱帯産のバナナを何の疑いもなく毎朝食べていたのです。

 干しブドウを5粒食べていますが、ビニールの表示は「チリ産」でした。妻がホットケーキを焼いてくれましたが、小麦粉の原産地はロシアと戦争をしている「ポーランド産」、マーマレードのオレンジは製造は「日本」ながら、みかん王国愛媛なのに「スペイン・南アフリカ産」でした。

 輸入国日本ゆえ、自給率40%以下ゆえなるかなと正直驚いて食べましたが、口では地産地消、安心安全、自給率向上と言いつつ、これでは日本の将来はどうなるのか、少々心配が広がりました。私は目下のところ自給率の向上を目指しています。野菜は勿論のこと、蜂蜜、梅干し、梅酒、切干大根、ヒジキ、ワカメ、天草、マーマレード、ブルーベリー、シイタケなどある程度目標に達して自給していますが、まだまだ意志半ばと言ったところです。

「食卓に あるもの殆ど 外国産 エクアドルとは どこの国だろう」
「無意識に 食べてる食べ物 あれやこれ 紛争起きれば たちまちstop」
「自給率 向上目指して いるけれど これが中々 やねこいですね」
「地産とか 地消などなど 言ってるが 何もしないで 出来るはずない」

 

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