人間牧場

〇自然の姿は美しい
 わが家の周りは自然だらけです。ゆえに名前も知らない色々な雑草が咲き、時には立ちどまったりしゃがみ込んで見たりして楽しんでいますが、通りすがりの人は「何しているの?」と声をかけ、「若松の進ちゃんもそろそろ可笑しくなったか?」と首をかしげながら通り過ぎて行きます。

 家の周りの斜面には最近気がついたのですが、藪椿の実を野鳥が食べ、それがあちこちへ糞とともに落とされて発芽したと思われるように、藪椿がやたらと生えて大きく育っています。小さくても成木のように冬から春にかけて藪椿の花が咲き、今年は殊の外花の多い年でした。

藪椿の葉っぱ

 藪椿は照葉樹といって、油っ気のあるつやつやした葉っぱをしていますが、この時期になると新芽が伸び始め、古い葉っぱは生理作用によって色づいて葉っぱを落とすのです。今日雨の中小路を歩いていると、色づいた椿の葉っぱが沢山落ちていました。その色は深みのある赤色で、とても綺麗でした。

 早速気に入った何枚かを持ち帰り、水で洗ってガラス製のデザート皿に飾ってみました。私たち人間がこんな色を人工的に出そうと思っても、中々出るものではなく、秋の頃のカキの葉っぱが色づいて地に落ちたのとよく似ていて、何かの表現に使えないか考えています。

「まだ夢の 息を越えない 椿実で 油を搾る そろそろ準備」
「野鳥食べ 糞に交じって 落とされた 藪椿の実 芽を出し成長
「照葉樹 椿の葉っぱ 色づいて 自然の営み 地面に落ちる」
「藪椿 落ちた葉っぱの 色を見て 思わずしゃがみ 拾って帰る」

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