人間牧場

〇見る人もなし寂しい桜
 私のウォーキングコースの途中にある、元上灘保育所の園庭に今年も桜の花が咲いているのをフェンス越しに見ました。かつて私の4人の子どもが通っていた保育所だけに懐かしさ一入です。立派な建物なのにアスベスト騒動で、市役所地域事務所横の保健センターへ一年前移転したため、今は空き家状態です。

 ただでさえ人口減少で寂しいのに、下灘中学校跡地といいこの保育所跡地といい、議会の度に跡地空き施設の利用については、「早急に善処します」と答弁しているようですが、「早急とはいつまで」なのか、「善処」とは何を言うのか分らぬまま、恐らく今年もそのまま放置されるに違いないようです。

 この保育所の入口に2本の立派な桜の木がありましたが、管理上の理由なのか突然伐採されてしまいました。桜の苗木をあちこちに植えてきた私としては、桜の木くらいは残しておいて欲しい気持ちですが、今年もけなげに咲いてくれたものの、誰も見向きもせずただ咲いて人知れず散って行く運命にある桜の花を、少しの間鍵がかかり閉まった門扉越しに愛でてやりました。

 かつては元気な子どもたちの賑やかな歓声が聞こえていた園内も、素足で歩かせたいと植えた芝生のあちこちに、背の高い雑草が沢山伸びていました。少し寂しく少し悲しい今年の桜でした。

「閉園に なってしまった 保育所に 今年も桜 奇麗に咲いて」
「一昨年 までは子どもの 歓声が 今はひっそり 人気配なく」
「門扉横 あった大きな 桜の木 管理理由か 伐採されて」
「この施設 どうなるのだろう? 早急善処 言ってはいるが
                      いつのことやら」

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