人間牧場

〇報徳
 私が塾長をしている年輪塾の二宮金次郎つながりもあり、元東京学芸大学の学長で、榛村純一さん亡き後日本報徳社の社長となっている鷲山恭彦先生とのご縁で、昨年報徳社の社員になりました。年間1万円の年会費を払えば、日本で最も古い月刊誌の一つと言われている「報徳」が送られてくるのです。

桧丸太の自作の台座が出来て海舟館に設置した取り外し持ち運び可能な金次郎の銅像

 小学校2年生の時、母校校庭の隅に建っていた二宮金次郎像を見て、「金次郎は何の本を読んでいるのだろう?」と素朴な疑問を持ち、背の高さ以上もある台座に登ってから70年もの歳月が過ぎましたが、以来私は二宮金次郎に興味を持ち、金次郎の読んでいる本が中国の古書「大学」だと知ってからは、難解な大学の素読や意味を調べ、尊徳翁夜話などを基に、人間牧場で開いている年輪塾のテーマに二宮尊徳を取り上げるなど、ある意味大きな感化を受けてきました。

 そして今では多分こんな馬鹿げたことはしていないだろうと思える、小さな二宮金次郎の銅像を持って、同行二人の旅をしています。まあそんなこんなで私にとって二宮金次郎は歴史上の人物ながら、今も心の中に生き続けています。昨年鷲山恭彦先生が報徳の巻頭言に私のことを書いていただきました。身に余る光栄でしたが、先日大日本報徳社報徳の編集事務局から400字程度のショートな原稿依頼が届きました。

 新しく社会人になる人たちへのメッセージとのことでしたが、一も二もなく引き受け、書くというよりは打つの方が正しいデジタル文字の原稿をメール便で送りました、小さい頃から「積小為大」と教えられていて、「積小偉大」ではないか?と、疑義の質問が寄せられましたが、これもまた大きな疑問としてこれからじっくいり考えたいと思っていますが、とりあえず報徳の教えを実践中の私です。

「小学校 二年の時に 金次郎 出会って以来 70年の歳月」
「大日本 報徳社長 巻頭言 恥ずかしながら 紹介されて」
「声かけて もらったお陰 1万円 社員になりて 報徳雑誌」
「いただいた 金次郎像 手提げ入れ 同行二人 旅を続ける」

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