〇お酒を止めて20年が過ぎました
お正月と言えばおせちとお屠蘇です。最近は食生活が豊かになり日常的におご馳走を食べているので、ことさらに待ち遠しいということもなく、来客をもてなす必要もなくなったのでだんだん簡素化し、おせちらしいと言えば黒豆白豆ときんぴらごぼう、それに数の子くらいなもので、お魚の刺身や肉のすき焼きも、次男と三男の帰省に合わせて吊って食べさせているようです。
私はC型肝炎ウイルスに感染していることが健康診断で見つかったのを機にあれほど好きで四六時中飲んでいたお酒をきっぱり止めました。余り私の素行を誉めない妻ですが、酒を止めた意志の強さだけはいつも褒めてくれます。その後C型肝炎に効くという1粒7万円もする高価なハーボニ―という服用新薬を90日間飲み続けたお陰で、体内からC型肝炎のウイルスが消えたのですから、これはもう1億円の宝くじに当たったような幸運でした。
だからといってお酒を再び飲む気にもならず、多分これから先もずっと死ぬまでお酒を山たままでいようと思っています。先日そのことを知らなかった私の旧友が、珍しいお酒を送ってくれました。今年のお屠蘇には広島竹原の竹本さんが送ってくれたお酒と共に神棚に供え、お屠蘇用に使いましたが、それほどお酒を飲まない長男息子とほんの形だけお屠蘇を味わい歳をとりました。私はお酒を飲みませんが、私の周りの友人には酒好きが多く、幾らでも受け入れてくれるので、お裾分けなどして喜ばれています。先日友人の漁師さんから立派な脂の乗ったカンパチが届きました。早速刺身で美味しく食べましたが、一杯呑みたいような心境でした。
「酒のない 国へ行きたや 二日酔い そんな時代が 懐かしきかな」
「酒止めて 早くも時過ぎ 20年 私の体内 アルコールゼロ」
「旧友が 珍しい酒 宅配で 今年のお屠蘇 口に含んで」
「もう酒は 生涯飲まぬと 誓います 芯の強さを 自分で褒める」