人間牧場

〇進化し続ける身の回りの暮らし

 あれは確か1月31日でした。宇和島市福祉祭りに招かれた折、長年の親友である宇和島市遊子水ヶ浦に住んでいる藤田さんが、私の記念講演を聞きに来てくれました。藤田さんとは元愛媛県漁業後継者協議会の会長さんとして活躍している頃に知り合い、養殖漁業を断念して転職してからも折に触れて出会い、愛媛新聞社に記者として勤めていた娘さんともあれこれ顔見知りになり、今に至っています。

 少し遠回りな話になりましたが、福祉祭りに来てくれた藤田さんは、発泡スチロールに冷凍ブリの片身を手土産にくれましたが、その後わが家の冷凍庫に保管されてままになっていました。昨日妻は何を思ったのか冷凍庫から出して食べる準備をしました。よく見るとナイロン袋に入った冷凍魚ですが「刺身用」・消費期限「2016年6月15日と書かれていました。付け加えて解凍は15度の水でとも書かれていました。マグロならいざ知らず、ブリの冷凍を解凍して果たして刺身で食べれるのだろうか?と、少し不安が覗きました。

 昨夕妻は書かれた通り解凍して、刺身と塩焼きにして食卓に出してくれました。食べてみましたが食感も鮮度も生のブリと同じで、昨日は久しぶりにブリのご馳走を堪能することができました。。私も高校生の頃、宇和島水産高校の実習船愛媛丸に乗船し、マグロ延縄でマグロを獲った経験があるし、マグロの冷凍技術も知っていますが、それにしてもブリが4ヶ月間の冷凍を経て新鮮なまま刺身で食べられるなんて、これは凄い冷凍技術だと思いました。

 私たちの暮らしは知らないところで進化し続けています。萎れた野菜が50度の温水に数分間漬けると活き活きと蘇ったり、尋常では考えられないことが次々と明らかになり、人間の頭脳の素晴らしさを思い知らされています。退化するしか能のない私のような凡人も、何か閃かないものか?と、期待したいものです。今夜はブリのしゃぶしゃぶに漬け丼だと、妻が予告をしてくれ夕食を楽しみにしています。

  「四ヶ月 前に貰った 冷凍の ブリを解凍 刺身抜群」

  「箸摘み 半信半疑 夫婦とも 食べて納得 これは美味しい」

  「身の回り 暮らし色々 進化する 人間の知恵 凄いものです」

  「今晩は ブリのしゃぶしゃぶ 漬け丼と 妻の予告 今から楽しみ」

 

 

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