人間牧場

コップの中で「いい湯だな」
コップの中で「いい湯だな」

〇いい湯だな!!

 昨日の夕方、昼間農作業で汗をかいたので、久しぶりに少し早めの一番風呂に入りました。少し熱めの風呂に「いい湯だな!!」「幸せだな!!」と実感して風呂を出て、風呂上りにまだ温もりのある湯呑の湯冷ましを呑もうとすると、中に何やら虫が入っていました。よく見ると確かなことは分りませんが、どうやらコオロギ系のようでした。

 孫たちを巻き込んで、コオロギの入ったコタツ座卓の上の湯呑を囲み、みんなが額を寄せ合いながら、「コオロギは寒いから温泉と勘違いをして入浴しているのかも~」と珍しそうに眺めました。コオロギは秋の虫です。この時期は多分何処かの場所で冬眠をしているため、見かけることも鳴き声も聞こえませんが、暖かい所を求めてやってきたことだけは確かです。

 「そ~っとしておいてやろう」と相談がまとまり、湯呑は片付けることもなくそのままにして灯りを消し、みんなそれぞれの部屋に散って眠ってしまいました。朝起きて湯呑の中を見ましたが、コオロギは部屋を締め切っているので多分部屋の何処かに隠れているのでしょうが、気配さえも感じられませんでした。

 孫が「あのコオロギはどこへ行ったの?」と聞くので、「今日は温泉にでも行ったのかも知れん」と言うと、「ぼくも温泉に行きたい」と会話が続きました。下北半島の温泉で猿が温泉を楽しんでいる様子をテレビが報じていました。ことの外寒い今年の冬は人間だけでなく、どうやら寒さに弱い虫たちにとっても耐え難いようです。

  「湯上りに 湯冷まし飲もうと 湯呑見りゃ 中にコオロギ いい湯だ気分」

  「この寒さ 人間様も 耐え難い まして虫たち もっと寒かろ」

  「北国じゃ 猿が温泉 楽しむと ニュースで報じ 虫も同じ」

  「近頃は 珍しきこと ある度に カメラカメラと シャッターチャンス」

 

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