〇毎日一万歩と周りの景色
一日一万歩歩くことを自分の日課にして、自分がウォーキングパラダイスと呼ぶ、家の周辺を歩くようになって、早くも10年近くが経ちました。最初は一万歩歩くことが目標で、ズボンのポケットに忍ばせている万歩計内臓の、携帯電話の歩数だけが気がかりな毎日で、急な坂道では息遣いの音さえ余り気づく余裕もありませんでした。ところが最近は急な坂道にも慣れて、少し負荷をかけて小走りしたり、周りの季節の移ろいにも目が向くようになり、時にはデジカメやタブレット端末を持ち歩くことすらできるようになリました。
秋の頃にはどこからともなく匂う銀木犀の香りを探したり、最近は野鳥が媒介したと思われる万両や千両の実を写真に撮ったりと、道端のそこここで新しい出会いを感じています。今朝はご近所の空き地で釣り鐘状のそれは見事な花を見つけました。以前この花の名前が「トランペット」だと聞いた記憶があります。定かではありませんがその時見た花は真っ白い花でした。
あいにくデジカメを持ち合わせていなかったので、急いで自宅へ戻り、タブレット端末を持って再び出向き、花の姿を写真に収めました。毎日歩いている道なのにいやはや驚きでした。皇帝ダリアもそうですが、こうした外来種の大柄の花木は得てして寒さに弱く、冬になると立ち枯れしてしまうものです。この花は暖冬の影響かも知れませんが、暖冬といいながら小寒に入った花の少ないこの時期ゆえ、一際見応えを感じました。
「一万歩 目指し毎日 ウォーキング しているけれど 暗い朝ゆえ」
「まあ綺麗 思わず傍に 近づいて 目と鼻近づけ 花を観賞」
「花の名は トランペットと 言うそうな 本当か嘘か 分らぬままに」
「南方の 花なら冬の 寒さゆえ 間もなく霜に やられてしまう」