人間牧場

〇伊方町老人クラブ連合会女性委員会セミナー(その2)

 私はこれまで女性を冠にした研修会に招かれて、色々な場所で講演していますが、老人クラブに女性委員会というのがあるのを知りませんでした。老人クラブは会長・副会長などの役職を男性が務めていますが、女性が男性より5~6歳も長生きすることから、底辺で活動を支えているのは女性なので、当然女性委員会があっても不思議ではありません。しかしいまさら今流行の女子会ならぬ女性委員会と名前をつけなくても?と、失礼ながら少し首を傾げて、含み笑いしてしまいました。

 瀬戸町民センター2階の会場には旧伊方、旧瀬戸、旧三崎から、バスでやって来た女性が100人を越えて参加し、参加者の中にはまちづくり活動などで顔見知りの人も何人かいて、松本伊方町老人クラブ会長さんに講師紹介されて、1時間ばかり「高齢化社会に生きる」という演題で、思いつくままお話をさせてもらいました。失礼ながら南予の田舎のおばちゃんたちは、まるで落伍のような私の話に、興が乗れば喉の奥まで見えるほど、辺りかまわず大笑いしてくれました。

 瀬戸町民センターの入口に、二宮金次郎の銅像が置かれているのを見つけました。早速同行二人を決め込んで持ち歩いている、私の二宮金次郎銅像と大学という古書を、手提げカバンから取り出し、知ったかぶりで「一家仁一國興仁~」と浅学の一端を披露しました。帰り際入口の金次郎像を見ましたが、金次郎手持ちの本にも大学の一節が書かれていて、嬉しい出会いとなりました。日本は高齢者は増えるばかりです。でも高齢者を巡る社会は多くの問題を抱えていて、かくいう私も高齢者の一員ですが、長生きを手放しで喜ぶことはできないようです。

 高齢者の万引き、引き篭りの高齢者、要介護・要支援などを必要とする高齢者などなど、生きたくても生きられなかった時代から、死にたくても死ねない時代へと移り行く社会の中で翻弄され、まるでゴミのように思われながら、ひっそりと息を凝らして生きている高齢者も多いのです。私は幸いまだ、自分でできる幸せと、人にしてあげる幸せを謳歌しながら生きています。そんな幸せはいつまでも続くかは分りませんが、幸せを自分で掴む努力だけは怠らないようにしようと、今朝も5000歩のウォーキングをしました。あと5千歩で目標の1万歩です。さあ今日も頑張らず頑張りましょう。

  「知らなんだ 老人クラブに 女子会が 美人揃いと 思うが普通」

  「喉ちんこ 見え隠れする 大笑い 入れ歯飛ばぬか 心配しきり」

  「高齢者 ゴミではないぞ 人財だ 薬飲むから 人剤かもね」

  「幸せは 色々あるが 第一は 自分でできる これが中々」

 

 

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