人間牧場

〇朝寝は時間の出費である

 秋も深まり夜明けは遅く、夕暮れが早くなって、夏タイムで動いていた体内リズムや家庭内の暮らしぶりが少し崩れかけています。私たち大人は毎年のことなので上手く調整できますが、孫たちはそんな暮らしに慣れていないため、特に朝などは外が暗いこともあって、小学校2年生の孫は朝ご飯を食べたり、学校に行く準備に時間が足りなく、アタフタしているようです。

 妻は今年の9月の誕生日で70歳になりましたが、今でも近所の歯科医院へパートに出て働いています。もうそろそろと本人も思っていますが、田舎の歯科医院ゆえ中々辞め切れず、ズルズルと足を引っ張っています。妻は7月に亡くなった親父の世話を長年しっかりやってくれていましたが、その心労がなくなり楽になっただろうと思いきや、長年の習慣は恐ろしいもので、生活のリズムが狂ったのか、少し体の不調を訴えるようになりました。

 それでも妻には家事という大事な仕事があるので、休む暇もなく働いています。私は毎朝4時に起きますが、妻は毎朝6時まで布団を温めています。私の妻の生活時間には朝だけでも2時間の開きがあるのです。私はその時間を自由時間としてブログを書いたり、早朝ウォーキングを楽しみます。まさに早起きは三文の得ならぬ「2時間の得」なのです。アメリカの実業家カーネギーが「朝寝は時間の出費である。しかもこれほど高価な出費はない」と言っていますが、まさにそのとおりであると実感するのです。

 一日2時間はどおってことはありませんが、これが一週間続くと2時間×7日=14時間、12日で一日分の24時間となるのですから驚きです。私が子どものころ祖母が「朝起きの悪い人に金を貸すな」という言葉を言っていました。つまり一概には言えないけれど朝早く起きて働くような律義者は、「稼ぎに追いつく貧乏なし」で、お金を借りても直ぐに返せれるのです。おっと、知らない間に妻の悪口になってしまいました。まあ妻はどうであれ、私は私の生き方として、これからも早朝4時に起床して、しっかりと生きて行こうと思っています。

  「毎朝の 朝寝時間は 出費だと 先人戒め なるほど納得」

  「朝既に 一仕事して 今日もまた かくてありなん 歳老い人生」

  「このころに なると布団の 温もりを 貪りたいが 思い切り起き」

  「12日 2時間早起き これだけで 一日分の 時間を稼ぐ」 

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