○わが庭初冬の風情
昨日は親父から、家庭菜園の隅にあるみかんの木のみかんを採集するよう頼まれたました。木の梢のみかんは親父の背丈では手が届かず、私に依頼したのです。畑は先日耕耘機をかけて入るため、綺麗に手入れが行き届いていて、隣近所の人がうらやむほどになっています。昨日収穫したのは興津早生というみかんの品種なのですが、今年は表年なので立派なみかんが2本の木で3箱も収穫できました。ただし無農薬なので外見は余り良くありませんが、まあ自家用であれば何の問題もなく安心して食べられるのです。
最近わが家ではリンキャベに変わって、朝のミックスジュースが食卓の定番になっています。でもミックスジュースの中身はリンキャベとみかんの果汁を半分に切って5~6個毎朝入れてジューサーを回すのです。リンゴは訳ありリンゴを郵便局で買ったりしていますが、秋から年末にかけて友人から沢山のリンゴが届いているため、目下のところキャベツもミカンも自家製の安心安全なミックスジュースを楽しんでいるのです。
みかんの収穫を終えて庭をぶらり歩きました。いつの間にか生垣や庭のサザンカの花が満開になって、人知れず咲いていました。その花の余りの美しさに見とれながら、デジカメを取り出して一枚写真に収めました。早い花はもう盛りを過ぎて散っていましたが、まだつぼみも沢山あって年末を過ぎても結構楽しめそうです。このサザンカは私が役場に勤めていたころ花いっぱい運動の一環として10本ばかり森林組合で購入したものです。まだ子指ほどの小さな苗木でしたが、親父の世話もよく生垣用に植えられて今では腕首以上の大きさに成長しているのです。生垣ゆえに見る人もなく毎年咲いては散るのですが、やはり花は愛でてやらねばならないと、しみじみ思いました。
もう一つ、庭の隅で素敵なものを見つけました。ブルーベリーの鉢植えです。昨年友人の西岡さんから譲ってもらった鉢植えですが、今は役目を終えて休眠状態です。でも冬の目覚めの速いブルーベリーは暖地ゆえ早くも大きな芽を膨らませて春の芽ぶきに備えているようでした。
冬真っ盛りなのですが、葉っぱが見事に紅葉し晩秋の趣なのです。一鉢そのものがまるで生け花のような錦に彩られ、見応えのある光景でした。冬来たりを感じさせるように先週は一週間も季節風が吹き荒れました。その風にもめげずこうして紅葉しているのです。多分次の寒波や季節風で紅葉した木々は葉っぱを落とすのでしょうが、いやはや驚きました
寒さに首をすぼめて室内にいると、季節の移ろいはなかなか分らないものです。気温も平年に戻ったし、今日も天気がよさそうなので、思い切って戸外へ出て初冬ならではの風情を楽しみたいと思っています。
昨日の夕方、親類の子どもたちへクリスマスケーキとフライドチキンを届けてやるために、注文品を受け取りに長浜町に住む妻の妹宅へ出かけました。西日の残る時間だったのですが、まあ見事な夕日が見えました。まるで夕日を追っかけているような錯覚にとらわれながら西に向かって走りました。道端には例年より少し早目に水仙が咲いていました。
巡る季節を愛おしいと思いながらの師走の一日でした。
「サザンカの 花を見ながら サザンカの 宿など歌う 俺は古いな」
「小指ほど 小さな苗が このように 大きくなりて 役目を果たす」
「サザンカの 小枝一輪 折り飾る 心和むや 冬の夕暮れ」
「いつまでも 見とれていたい 一鉢の あでや紅葉 まるで生け花