shin-1さんの日記

○島根県益田を訪ねる

 地域づくり全国大会の快い余韻と少しの疲れが残っているものの、そんな余韻にひたり疲れを癒す暇もなく、今朝は早起きし島根県益田市を目指して旅に出ました。早朝5時に起き、身支度を整えて小雨そぼ降る暗い道を松山観光港目指して走りましたが、今朝は日曜日とあって交通量も少なく1時間ほどで港に到着しました。

 始発の高速船は7時発とパソコンで調べていたので、少し余裕をもった到着に安堵しながら大画面のニュースをテレビで見ながらひと時を過ごしました。このところのテレビの話題は、何といっても2兆円の景気対策と称するお金の分配方法です。子どもと65歳以上の人には一律2万円、それ以外は1万2千円が支給されるそうですが、早くもそれが多いとか少ないとか、お金を個人に払うことがおかしいとか、外野では面白おかしく話されているようで、早くも選挙の道具に使われそうな雲行きです。


 観光港で面白い展示物を発見しました。まるでキノコのような貝殻でできたスタンドがイルミネーションの代役を務めているのです。この貝殻は緋扇貝という貝殻を○でステンドグラスのように何枚も組み合わせて作った新しいタイプのオブジェなのです。このような作品を旧内海村で作っていることは知っていましたが、これほど綺麗な作品だとは知らなかったものですから驚きました。近くで見ていた子どもに「綺麗でしょう」と話しかけると、「綺麗」という返事が返ってきました。緋扇貝の貝柱を食べるのはもちろん美味しいのですが、その貝殻を生かすとは面白い発想で、この技法で教会やホテルのガラスを飾ればオンリーワンだとしみじみ思いました。

 高速船もこのところの原油高で船賃が高く、広島~松山を往復すると1万5千円弱となり、まるで飛行機代並みの高さに驚いてしまいます。

 

 船は1時間8分で宇品の港に到着しました。港には益田市道川公民館の三好館長さんから前もって連絡があったとおり、高田さんご夫妻が優しく迎えてくれました。高田さん夫婦は脱サラして道川に移り住み花づくりを中心とした農業をやっているそうですが、道川までの道中は眠る暇もないほどお互い心打ち解けて話し合いました。

 峠を越え匹見峡谷の見事な紅葉を眺めながら少し早く着いたので、旧割元庄屋美濃地屋敷を見学させてもらいました。国道191号線は益田へ行く時何度も通っているのですが、その都度この大きなお屋敷を横目で見ながらのバスの旅が多いため、これまで見る機会に恵まれていませんでした。「いやあ立派」の一言に尽きるほど凄い庄屋屋敷が綺麗に保存され、そして活用されている姿に、他事ながら嬉しくなりました。

(庄屋屋敷)
(庄屋屋敷の門)
(庭の見事な紅葉)
(庭に散り初めし紅葉の落ち葉)

 道川公民館で開かれた住民交流大会の講演会には人口18人というのに120人もの参加があり、会場は沢山の人の熱気に包まれ、改めて道川の凄さを思い知らされました。豚汁や弁当など手作りの昼食をいただき、大満足の1日でした。地元での夜の集会への出席が予定されているため、先を急いで再び高田さんご夫妻に宇品の港まで送ってもらいました。間一髪出港し始めていた高速船に取るものもとりあえず乗り込み、予定どおり夕方わが家についてホットしています。今日もいいご縁をいただきました。真砂地区の一郎君も来てくれ、月末には人間牧場へ40人もの人が来る打ち合わせをさせてもらいました。

(私の講演会)
(昼食交流会)


  「色々な 余韻に浸る 暇もなく 次の旅立ち 朝も早くに」

  「中国の 山地分け入り 集会に 足腰立つ人 全て集まる」

  「わが話 耳を傾け 寝もせずに メモを取りつつ 相槌打ちて」

  「凄いなあ 昔庄屋の 夢の跡 煙でいぶし 次の世代へ」

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shin-1さんの日記

○玉ねぎの植え付け

昨日の夕方、地域づくり団体交流全国大会に参加して外出先から帰ってみると、菜園畑で親父が何やら作業をしていました。みるともうかなり陽も暮れかけた5時前でしたが、耕運機をかけて綺麗に整地した畑に畝を作って玉ねぎを植えていました。親父の弱音は腰なので、腰を伸ばし伸ばしやっている姿を見て直ぐに手伝うことにしました。早速長靴に履き変えて親父の切った畝に玉ねぎの苗を一本一本等間隔で置いて行くのです。私も腰が丈夫ではないので、この作業は相当腰に来るようでした。途中近所のおばあさんも手伝いに加わって秋の釣瓶落としといわれる暮れなずむ作業を終えました。鍬を片づけそこら辺に置いた道具をしまったころに雨がぽつぽつと降りだし間一髪で雨に当たることもなく、加えて植え付けた玉ねぎに水をやることもないラッキーさでした。今年は一畝を3列から4列に変えたため、植える畑に余分が出たようなので、近所の苗屋を覗いてもう一束増やそうと思っています。

 わが家では毎年100で一束となっている玉ねぎ苗を5束買い求めます。友人に言わせれば玉ねぎは自分で種をまいて育てれば安くて済むそうですが、私にはそんな時間的余裕もないので、毎年自動車で売りに来る苗屋さんのしっかりと育った苗を買うのです。苗屋さんも自家用で5束も買ってくれるお客さんはそんなに多くないため、上客と思うのか玄関先まで売りに来るのです。

 玉ねぎには早生系と晩生系、普通の品種と紫系があり、これまでにも試しに植えてみましたが、早生系は確かに早く収穫できるのですが、その時期は購入して食べてもそんなにお金もかからないので晩生だけにしました。また紫系はサラダ等に使えば彩りもいいのですが、そんなに日常食べないためこれも止めてしまい、今は晩成一種にこだわって作っているのです。昨日植えた玉ねぎはこれから来年の5月まで、何と半年間も寒い畑の中で長い間、じっと耐え忍んで大きくなるのですからこれほど世話のやける作物は他にないのです。


 今年の春収穫した玉ねぎは親類や子どもたちが来るたびに取って帰るので、もう随分すくなくなっているようです。昨年から網の袋に入れて軒先に吊り下げる方法を止めたお陰でこれまで一個も腐ることもなく冬を迎えそうです。察するに網袋に入れる従来の方法は、網袋に付着した腐敗する雑菌が付着するから腐るのではないかと思うのです。今年のように5から8個ぐらいを縛って吊り下げる方法だとその心配もないようです。親父の縛り方が上手なため茎が痩せて落下する心配も殆どクリアーすることができました。

 わが家では家庭料理に年間相当の玉ねぎを消化します。特にオニオンというスライスした玉ねぎは青魚の刺身のつまに最適で、臭みがあって相手に不快感を与えない外出しない日は思いきり食べるのです。今年も玉ねぎを植える季節がやって来たと感じながら植えました。多分毎年玉ねぎを植える時期は大相撲九州場所がある頃です。今年は暖かくてカメムシも死なないと農家の人は嘆いているようでした。


  「冬立ちぬ 玉ねぎの苗 菜園に 親父腰曲げ 私腰曲げ」

  「この冬の 眠りにつくか 玉ねぎの 苗に被せる 土の布団を」

  「今宵雨 降るかも知れぬ 思いつつ 暮れ行く畑 せわしく動く」

  「あれ穂に あった玉ねぎ いつの間に 残り少なく 寂しく軒に」

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