shin-1さんの日記

○BY AIR MAIL

 こんな朱書きの文字を書き込んだ郵便物が先日わが家に送られてきました。ウィーンの日本人学校にこの春から勤務しているNAKAO HARUJI(中尾治司)さんからのエアメールなのです。JAPAN以下の文字は日本語なのですが、差出人の名前の上はWallrissstrasse98/1 1180Wien,AUSTRIAto英語で書かれています。多分オーストリア・ウィーンの空気も入っているだろうと、封筒の耳を3センチほど切って鼻に押し当てました。残念ながら香りはかぎ分けることはできませんでしたが、紛れもなくウィーンの街の雰囲気です。その後封筒の上を全て切って中から手紙と地元の新聞でくるんだ世界地図を取り出しました。

 私が日本の真ん中にない世界地図を初めて目にしたのは30歳のときでした。青年の船でアメリカへ行った時サフランシスコの博物館で一枚の政界地図を見た時の驚きは今も脳裏に強く焼きついているのです。その体験を双海町の若者に伝えようと人づくり10年計画なるものを発案し実行に移しましたが、中尾先生から送られて来た子の世界地図も考えこそ同じであれ、ヨーロッパに旅したことのない私にとっては初めて見る世界地図なのです。彼の住んでいるオーストリアは何処か虫眼鏡で探しましたが、確かにこの世界地図の真ん中にありました。しかし日本で見る世界地図のように自国を赤く塗りつぶして誇張していないところに隣国に陸続きで囲まれたヨーロッパらしさが見えました。

 私は早速この世界地図を人間牧場・水平線の家の教材に使おうと思っています。現在水平線の家には高知県馬路村産魚梁瀬杉150年生の切り株があります。また小さいながら方位を示す磁石コンパスとハーモニカを置いています。魚梁瀬杉の年輪からの学び、磁石コンパスが示す北極星という星からの学び、ハーモニカで吹く音楽の調べ、加えて古代から変らぬ水平線の家から見える島の位置関係などなど、様々な学びの空間に世界地図の真ん中に日本がない世界地図からの学びを加えたいのです。水平線の家の学びはこうしてどんどん広がるのです。

 ふとこの世界地図のオーストリアという小さな国で暮らしている中尾先生の家族のことを思い出しました。中尾先生の手紙には「現地自国4月6日16:00、わたしたちは日本から9000km離れたオーストリア・ウィーンの地に下り立ちました。その日以来、各々が仕事に、生活環境を整える事に、新しい学校になれる事に、それぞれ全力を尽くしております。・・・・・・・・後略。

 最近、こちらのデパートで見つけた世界地図を同封いたします。ヨーロッパ中心の地図をすでに持っているかとは思いますが、何かに役立てていただけたらと思います。2007年6月9日」と書かれてありました。

  「横文字で 書いた手紙が 届いたよ 匂い嗅ぐべく 少し開けて」

  「外国で 暮らせるなんて 夢みたい 三年間も 暮らせるなんて」

  「金貯めて 先生いるうち 訪ねたい ウィーンの街の あちらこちらを」

  「早速に 手紙書きたし 届くかな 不安だけれど やって見なけりゃ」


と書かれていました。

 




 


[ この記事をシェアする ]

shin-1さんの日記

○生協理事として早一年

 時の流れは早いものです。一昨年の6月29日の総代会で学識理事に就任して以来早くも1年が経過しました。理事といっても地域理事のように地元の組織を束ねたり活動したりする訳でもなく、毎月一回開かれる理事会に出席し、黙って座っているだけのいたって気楽な役目なのですが、その分私は私というもう一人の自分と心の中で葛藤しているのです。「私を指名してくれた大川理事長の期待に果たしてこの一年間応えて来たかどうか」ということを・・・・・。

 私はこの一年、生協の理事会や諸行事を通じて様々なカルチャーショックを受けてきました。理事さんたち女性の生き生きと輝いて活動している姿や、安心と安全という理想を追い求めて活動している姿に深い感動を覚えつつ、いかんともし難い自分とのギャップをどう埋めればよいのか大いに悩みました。勿論私が逆立ちしても皆さんの域には達しないと分っているものですから、開き直って「自分の特長でカバーしよう」と少なからず努力してきました。多分これからもそのスタンスで役割を果たしてゆくことでしょうがどうかご容赦ください。

 今日は一年に一度の総代会です。松山市道後の県民文化会館サブホールで開かれた会議には県下各地から沢山の総代さんが参加され会場を埋めました。

 昨年は会場の都合で真珠の間での集会でしたが、今年は私のような人間も理事として壇上に上がって雁首を揃えました。総代会は役員改選で少し混乱した昨年とは違い、多少の反対意見はあってもまあそれなりに厳粛な議決がなされ、古い年度の締めくくりと新しい年度の船出をすることが出来て、ホッと一息つきました。昨年の驚きが今年は安心に変ったのも理事としての責任の重さからだと納得しました。

 12時半を回った集会の後は会場を真珠の間に移し、いよいよお楽しみの会食交流です。生協出入りの業者さんがそれぞれ特長ある屋台を出し、様々な食べ物が用意され、参加者は思い思いの場所に出かけて食べるのです。驚くのは群集心理とでもいうべき女性のすさまじさです。さっきまでオホホとお上品にしていた女性たちがまるで別人のようにうごめくのです。ダイエットなど糞食らえといった感じでしょうか、チャッカリ組は屋台の品物を何食わぬ顔で手持ちの袋に仕舞い込むのですが、ここまでくるとオバタリアンむき出しで、何だかんだといいながら本心を見たような気持ちでした。




 ふと、女性だからわが妻もこんなんだろうかと思ったりしました。今日の話題は大川理事長や松本専務の話の中に、新聞やテレビで話題になっているミートホープ社の原料偽装問題が色濃く反映されていました。一方では生協運動としてこうした社会問題に大きな関心を寄せながら、一方では風評被害や群集心理を生み出す二重人格も持ち合わせているのです。

 まあ人間にはこうした二面性があることも承知しながら、二年目にチャレンジしようと思っています。

  「わが妻と ダブらせ見ると 面白い 女性の行動 裏と表が」

  「壇上で 参加者向けて パチリ撮る この人たちが 賢い消費者」

  「さっきまで オホホ美人の 女性たち オバタリアンに 変身パクパク」

  「如何です お茶を添え出す 気配りの 女性ちらほら 嬉し恥かし」

[ この記事をシェアする ]