人間牧場

〇隣のおじさん

 一昨日の朝、2本のブログを書き上げ、いつものようにウォーキングに出かけました。上灘保育所から引き返し、家の横を通りすがり、何げなく隣のおじさんの家の玄関先を見ました。「おやっ」と目をやると、何やら玄関先のガラス戸の下の方が割れていました。不思議に思いよ~く見ると、割れたガラス戸の向うに、隣のおじさんが転げていました。これは大変と思って、その隣向うの息子さんの家のチャイムを鳴らして、ことの仔細を伝えました。

 息子さん夫婦は驚いた様子で対応していましたが、幾ら身近な知り人とはいえ、深入りすることも出来ないと思い、息子さん夫婦にその処理を委ねてウォーキングを続けました。双海中学や山の上のいつものコースを歩いての帰りに様子を見ましたが、おじさんは既に別の部屋に移されていました。息子さんの奥さんの話によると、幸い転げはしたものの、少し頭にかすり傷をした程度で、大事には至らなかったようで、まずは一安心といったところでした。

 隣のおじさんとは元気な頃から色々な話をする間柄でしたが、90歳になったこのごろは戸外に出ることも余りなくなり、出会いの数は極端に減って、「お父さんは元気だろうか?」と、息子さんに聞く有様です。息子さんとも時々おじさんのことで立ち話をしますが、内容はもっぱら亡くなった親父が存命中の介護についてのアドバイスです。親の介護というさけて通れない難問題に直面し、戸惑っているというのが正直な気持ちのようでした。

 最近は高齢化社会を反映して「歳をとれば介護施設へ預ける」といった風潮が強く、また息子さんたちと同居という家庭も少なくなってきました。息子家族と同居しているわが家も、昨年のこのごろまでは親父の介護で夫婦があたふたしていましたが、何とか96歳まで自宅で介護をしてあの世に見送ることができました。私たちが更に高齢になれば、。どうなるのでしょうか。少なからず心配が先に立つ今日この頃です。

  「ウォーキング 途中隣の おじさんが 転げガラス戸 割れた向うに」

  「大事には いたらなかって ほっとした わが家の去年 今頃似てる」

  「若い頃 趣味が一緒で あれこれと お世話になった 隣のおじさん」

  「歳とると 足腰弱く なりにけり 自分の健康 自分で守る」

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