〇自然治癒力と呼吸法
自分では元気だと、過信過ぎるほど自分の体は健康だと思っていました。それでも「健康は自分が自分に贈る最高のプレゼント」だと思い、60歳で退職してからずっと、歩くことが健康の第一歩だと自分に言い聞かせ、1日1万歩を目標に毎日歩いています。さしたる証拠も即効性もありませんが、歩くことが身体にいいらしく、以前は時々ぎっくり腰になったり、風邪を引いたりしていましたが、それも殆どなくなり、まあそれなりに日々を過ごしています。
先日思わぬ下痢を伴った風邪を引いてしまいました。どうやら農作業の後汗をかいたまま過ごしたことが原因のようでしたが、38,5度の熱には勝てず、やむなく診療所の先生の診断を仰ぎました。先生は注射の嫌いな私のことを覚えていて、インフルエンザでもなかったため注射も打たず、熱冷まし程度のお薬を処方してもらい、まあ何とか短期間で乗り切ることができましたが、本来人間が持っている自然治癒力という力は、大したものだと思い知らされました。
診療所から帰る途中立ち寄ったコンビニで、「自然治癒力」という本を552円で買いました。コタツで暖を取りながら一気に読んでしまいましたが、中々ためになる本でした。病院の先生の著したこの本には、心=心の持ち方次第で難病も完治する、食=ふだんの食事こそ自然治癒力を高める最高の特効薬、気=呼吸法ひとつでストレスに負けない身体をつくるとの三つの三原則が、自然治癒力には必要だそうです。心のあり様も食の大事さも納得しましたが、気=呼吸法は少し勉強してみようと思っています。
本の第4章「呼吸法ひとつでストレスに負けない体がつくれる」という見出しに興味が惹かれました。生物はみな自然の中で生まれ、自然の秩序に呼応しながら生体活動を行っています。人間も例外ではないものの、今や人間と自然との接点はごく小さくなりつつあります。呼吸は人間が自然と結びつく貴重な接点であるならば、もう少し呼吸を含めた気の存在に気付くべきかも知れません。吸い込むことに重きを置く西洋式呼吸法に比べ、東洋式の気孔に重点を置いて気の存在を意識してみようと思いました。
「人間の 自然治癒力 凄いもの あらため思う 病治りて」
「三原則 呼んだ本には 書いている 呼吸の仕方 今まで無意識」
「吸うよりも 吐くを意識し 呼吸する これが中々 奥が深くて」
「友だちは 毎朝仏壇 拝む時 心静かに 呼吸整え」