shin-1さんの日記

〇雨の中今年も子ども体験塾がスタートしました(その①)

 3日前に四国は梅雨に入って雨模様、加えてこの時期には珍しい超大型の台風接近とくれば、青少年の健全育成プログラムは普通延期、若しくは中止というのが常識です。ましてや4~5日前からこの天気予報は分かっていただけに、実行委員長の私も、事務局である教育委員会も随分悩みました。「もし事故があったら誰が責任を取るのか」といった無責任な責任論も頭を持ち上げたのも事実です。しかしこのプログラムは社会教育であり非日常で安全な冒険活動を最大の売りにしているのであれば、むしろ私がいつも持論としている「天に向かってブツブツ言うな、雨の日には雨の日の仕事がある」を実践することこそ最高の成果を収めることができると、実行委員長として開催にゴーサインを出し、最善の注意を払って朝早くから準備を始めました。

 まず私は軽四トラックに荷物を積んで7時過ぎに人間牧場へ向かいましたが、台風接近といいながら雨はかなり強く降っているものの風は殆どなく、子どもたちが歩く登山道も落石や倒木の心配もないようでした。人間牧場へ到着するとまずメイン会場となる水平線の家の大掃除にかかりました。粗ゴミを箒で集め、綺麗に掃除機をかけ、雑巾を固く絞って床の雑巾掛けをしました。先日年輪塾の浜田さんの協力を得てワックスを掛けていたのでそれ程汚れてはいませんでしたが、これは私流の客を迎える準備体操のようなものなのです。

 次ぎは子どもたちに足湯をサービスするため、五右衛門風呂の風呂釜を洗い床の雑巾掛けをし、その後かまどの掃除をして清掃は一段落です。そのうち朝早くに電話をして早めに手伝ってもらうようお願いしていた松本さんと宮栄公民館長が上がってきたので、芋を植える畑の畝立てとマルチ掛けの作業に取り掛かりました。

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 畑は前々日公民館の松田さんと松原さんの協力を得て耕運機で中耕して準備していたものの、夜来の雨水をいっぱい吸い込んだ土はぬかるんで、加えて畝を立てるための巾鍬にまとわりついて作業が難航し、雨合羽を着た通気性の悪い体からは一気に汗が噴出しました。

 ひと畝立てては黒いビニールのマルチを被せて行くのですが、普通は何ともないこの作業は三人の体力を相当消耗してまいました。家を出る時親父が持たせてくれた縄定規を張って畝を立てたため思った以上に綺麗に畝立ては終りました。本当はこの作業も子どもたちにやらせたかったのですが、あの天候では仕方のない決断でした。

 ポリタンクで持参した水をはがまに入れ、かまどに火を入れました。かまどに火を入れるのは今年になって初めてなのです。本当は外に積み上げた薪を使う予定でしたが、雨で湿っていたので、かまどの下にインテリア風に積み上げていた綺麗な薪を何本か使うことにしましたが、外に積み上げた薪も思ったほどは湿っていないようだったので、キャリーに一つ取り入れて使いました。

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 かまどの二つの焚口は勢いよく火が燃え、かまどで沸騰したお湯を味噌汁を炊く二つの鍋に移して準備は整いました。やがてスタッフの人たちが到着し、はがまに無洗米を一升づつ測って入れ、目分量の水を手先で測り、ご飯を炊き始めました。そのうち子どもたち一行も雨の中を歩いて到着し、開講式が始まりました。私は開会のあいさつがあるのでその場を松本さんに委ねましたが、松本さんは何度かこのかまどでご飯を炊いた経験があるので、こがすこともなく免許皆伝を与えてもいい美味しいご飯を炊いてくれました。

 プログラムの展開案では午前中イモヅルを植える予定でしたが、ぬかるんだ芋畑で汚れた姿で水平線の家に出入りすることができないため、急遽変更してイモヅル植えは最後の最後に変更しました。

 炊き上がった3つのはがまのご飯と味噌汁をかまど小屋でつぎ分け、小窓から差出、揃った班から食べ始めました。ギノー味噌の社長さんから貰った味噌を使った具沢山の味噌汁も大好評で、ご飯と味噌汁、それに梅干ときゅうりの和え物、沢庵だけのシンプルな人間牧場流のまかない飯は子どもたちにも大好評で、全て完食でした。


  「この歳に なっても天気 心配し 子どもと共に 一喜一憂」

  「合羽着て 汗びっしょりで 畝立てる マルチを掛けて 準備万端」

  「飯三釜 味噌汁二鍋 作ったが 全て間食 嬉しい悲鳴」

  「雨最高 思えば濡れも 気にならず 子どもの笑顔 最高でした」


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