shin-1さんの日記

〇キンケイソウの花咲く砂浜

 先日浜昼顔が咲いたことを私のブログで紹介した明くる日、新聞の一面に伊方町の海岸に咲く浜昼顔の写真が紹介されていました。あの時の写真や事実を新聞社に提供していたらと多少悔やみましたが、現役でもない私にはそんなことをする余裕もなく失念してしまいました。

 浜昼顔が咲いている海岸に今度はキンケイソウが色鮮やかに咲いているのです。桜やつつじが終わり、五月・アジサイ・芙蓉などが咲くまでは、花暦みも暫く休みなので、濃い黄色い花のキンケイソウは花の曰く因縁はどうであれ、嬉しい開花なのです。

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 元々キンケイソウは外国からやって来た帰化植物で原産地は北アメリカのようです。金鶏菊ともいわれていますが、この花の別名を「特攻花」だと知っている私は古い人間なのです。鹿児島県に知覧という特攻基地がありました。敗戦色濃い頃この場所に多くの戦闘機が集結し、片道の燃料を積んで多くの若者が敵艦敵機に体当たりするため飛び立ち、帰らぬ人となったのです。

 その飛行場の滑走路や空き地に何故か黄色いキンケイソウが咲き乱れ、兵隊さんたちはいつの間にか名前も分からぬこの花を「特攻花」と呼ぶようになったのです。この花を見ながらどれだけ多くの人が旅立ち帰らぬ人となったことでしょう。そのことを思うと心が痛むのです。

 まちづくり運動にいささかなりともかかわり、これまで花咲くまちづくりを推進してきましたが、植えたり種を蒔いたりして人為的に増やそうとした花は中々上手く咲かないのに、浜昼顔もキンケイソウも野生の花ゆえ綺麗に咲いて人々の目を楽しませてくれるのですから、花に感謝をしなければならないようです。

 私は色々な夢を持っています。現役の頃シーサイド公園の砂浜を毎日12年間掃除をしましたが、夏にスイカを食べた種が落ちて砂に埋まって越年し、夏に芽を出す姿を見て砂浜でスイカを作ろうと思いつきました。発泡スチロールのリンゴ箱に穴を開け、スイカの苗を試験的に10株ほど植えて砂浜に埋めました。ところがその頃はまだ人工砂浜の養浜工事の最中だったため、ブルドーザーで押しつぶされてこの実験事業はものの見事に水の泡と消えてしまったのです。今でもこの夢の賞味期限は消えておらず、近いうちに「夕焼けスイカ」作りに挑戦したいと思っています。南限を目指して大切に育ててきたハマナスも私がいなくなると生き絶え絶えのようです。


  「キンケイソウ 特攻花と いうことを 知ってる俺は 古い人間」

  「植えぬ花 何で綺麗に 咲くのかな 植えた花など 咲きにくいのに」

  「黄色花 砂浜彩り 立ち寄りて 花に心を 癒されホッと」

  「初夏の陽に 照らされ咲きし キンケイソウ 原産北米 どこをどうして」

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