shin-1さんの日記

〇日暮れ恋歌

 一昨日、砥部町老人クラブ西地区の総会に出かけて、講演が終わるといきなり一人の方が立ち上がって近づいて来られました。何やら見覚えのある方ですがもう長い間顔を見ていなかったため、すっかり忘れていました。記憶の糸を手繰りながら、その人が役場在職中福祉関係の機器納入業者であったことを思い出しました。私にとってこの方は縁もゆかりもないのですが、保健婦さんの話によると作詞作曲が大好きで、双海町の歌を作ったから聞いてくれと自作自演のテープを渡されたことが一~二度あったのです。

 そのテープも退職のドサクサでなくなりましたが、歌は演歌調で中々のものだったと、おぼろげながら記憶しています。さてその方は私に一枚のコピー用紙を手渡たされました。そして司会の方にここで歌いたいからマイクを貸して欲しいと頼んでいたようですが、残念ながら12時を過ぎて昼食時間となっていたので、断わられたようです。私も先を急いでいたので、「ありがとうございます」と言葉を添えて握手し会場を後にしました。

 社会福祉協議会前の駐車場まで歩いて行き、手渡された歌詞を見ると、「♪日暮れ恋歌♪、平成7年6月作曲兼光明」と書かれていました。

  shin-1さんの日記



 平成7年6月という期日からすると今から15年前で、私は地域振興課長としてシーサイド公園の整備や運営に携わっていました。多分私がかつていただいた歌詞とテープによく似ていると思いました。今日も老人クラブ東地区の総会に出かかる予定なので、事務局の方に住所を聞いてお礼のハガキを出したいと思っています。そして願わくばテープに吹き込んだ自慢の歌をいただきたいものです。

 降って湧いたような出来事でしたが、記録にとどめるべくスキャナーでパソコンに取り込みました。


 それにしてもよくできた歌です。歌詞の中には双海の特徴である夕日夕焼け、波、カモメ、漁火、小船、潮の香り、蛍、川の流れ、花などがこれでもかというほどちりばめられていました。今時演歌は古いと思われますが、私にとってはこの上ない喜びなのです。喜色満面な兼光さんの笑顔が頭の中で思い出されました。


  「講演が 終わりいきなり 歌詞持ちて 手渡す初老 見覚えありて」

  「そういえば 十五年前 歌テープ 貰ったけれど 今は何処かへ」

  「歌詞言葉 双海の自然 ちりばめぬ 恋歌一度 聞きたいものだ」

  「あの人も 私もかなり 古人間 昭和は遠く なってしまった」

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