shin-1さんの日記

○自然は薬草や食べれる野草がいっぱい

 野山には薬草や食べれる植物がいっぱいあって、それらの知識さえあればある意味「宝の山」だと、既に亡くなっている地元出身の大学の先生が、公民館の講座の講演をした時話していたのをあらためて思い出しました。医食同源という言葉があります。病気を治療するのも日常に食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つために欠かすことの出来ないもので、源は同じだと言う考えです。古くから中国にある、体によい食材を日常的に食べて健康を保てば、特に薬など必要ないという教えは、ある意味食生活の乱れた現代人への警鐘ともとれる言葉のようです。

 その中国の影響を受けて日本でも、昔から薬草が人々の暮らしの中に根付いていました。漢方薬という自然の中から採取した薬草を調合して飲むことで健康になるのだそうですが、風邪を引いて咳が出る時に飲むと効果があるカリン酒や、胃腸の具合が悪い時に飲む梅酒は今でもわが家では自家製で、それなりの効果を実証しているのです。

 祖母や母が存命中は、初夏の頃になると野山に薬草を取りに出かけていたことを覚えています。その最たるものはジュウヤクで、白い可憐な花が咲く頃日陰に群生しているジュウヤクを刈り取って帰り、日陰干しをして茶葉のように仕上げ、煎じてお茶代わりにして飲んでいました。ジュウヤクは学名はドクダミというのでしょうが、刈り取るときその匂いが手につくといつまでもその苦味のある匂いが取れないほど強烈で、ゆえに余り好きではない飲み物でしたが、「良薬口に苦し」ということわざを話しながら飲まされたものでした。

若松進一ブログ

(可憐な白い花を咲かせているジュウヤク)

 散歩の途中今が満開のジュウヤクの花を見つけました。純白の白い花はとても清楚で、これがあの強烈な匂いを発するドクダミだとはとても思えないのです。ふと辺りを見渡すともうジュウヤクなどを刈り取る人もいないため、一面に群生していて、祖母や母が生きていたら喜ぶのにと思いました。

 遊んでいて傷をしたら蓬につばを吐きかけて手で揉み、患部に当てておくと自然に治ったり、出来物が出来るとオオバコの葉を取ってきて火にあぶり手で門で患部に張ると膿ごと吸い出してくれたり、高い薬など買えなかった昔は、自然の中にいっぱい薬となる薬草があったような気がするのです。

若松進一ブログ

(大きくなったミツバの葉っぱ)

 私は最近野生のミツバに凝っています。田舎ですからミツバなど自然の中にいっぱい生えていて、いくらでも採れるのです。ミツバは新タマネギと一緒にかき揚げ天ぷらにすると美味しいし、また先日大きな鯛を貰ったときは刺身を漬けにして、宇和島風鯛めしにして食べた折薬味に刻んで乗せたり、鯛の澄し汁に浮かせ美味しくいただきました。

 夏になるとそうめんの季節です。いりこと大豆とシイタケで取っただし汁に、ミツバやミョウガを刻んで薬味にすると、これまた食欲をそそるのです。そういえばヨモギの葉っぱの天ぷらも美味しいです。


  「ミツバ摘み 薬味天ぷら など使う 香りいっぱい 食欲そそる」

  「ジュウヤクの 花咲く見れば 祖母と母 笑顔登場 今頃何処に」

  「自販機で 買うお茶ドクダミ 入り表示 信じ難いが どこか体に」

  「気がつけば わが家の茶葉も ドクダミの ブレンド茶葉と 表示してます」

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