shin-1さんの日記

○グランドホテル界隈で楽しい交流

 主催者kら宿舎に用意していただいたのは美幌唯一のグランドホテルでした。ボーリング場も併設している立派なホテルで、2泊もさせてもらうのですから嬉しい限りでした。

若松進一ブログ (ホテルの玄関)
若松進一ブログ (玄関先には除雪した雪がうず高く積まれていました)

 講演と余興鑑賞が終わってホテルへ戻り、ご配慮で一服しました。長旅の疲れもなくホテルの外に出て、余り経験したことのない氷点下の街中を少し歩きました。北海道の家の中は暖房が完備しているため、飛行機、車、ホテルと暖房された場所だけを移動していたので、それほど寒さを感じませんでしたが、やはり外気温の冷たさは体に染みるようでした。明日の朝は早く起きて、氷点下10度を経験してみたいと思いながら早々と引き上げてきましたが、大通りの道沿いには除雪作業でうず高く積まれた雪が山のようになっていて、車道と歩道を分離していました。時折行き交う車は北国らしくアイスバーンもなんのその、雪のないわたしたちの町と何ら変わらないスピードで走っており、見ている方がひやひやです。

若松進一ブログ (ホテルの窓から見える雪に覆われた美幌の街並み)
若松進一ブログ (若者たちと一緒に雪上サッカーをしました)

 ホテル自室の窓から見える光景も白一色でまるで白黒の写真を見ているようでした。ホテルの裏の空き地では若者たちが雪の上でサッカーに講じていましたが、楽しい歓声ににつられて私も再び戸外へ出てその若者の輪の中に入ってボールをけらせていただきましたが、突如として目の前に現れた革靴姿の奇妙な四国の珍客に、みんな目を丸くして見守ってくれました。

 夜6時過ぎから主だった社会教育関係者がホテルの一室に集まり、交歓交流会を持っていただきました。僅か3時間前に私の講演を聞いた人たちは、私の講演について、残念ながら聞かなかった人に楽しく解説をしてくれました。今は私も僅かな社会教育関係者(愛媛県公民館連合会専門委員)程度ですが、長年社会教育に携わってきたので、気心や想いの高さも分かっていて直ぐに打ち解け深い話をさせてもらいました。

 飲むほどに士気も高まった頃、熊本に行っての帰りにわざわざ立ち寄ってくれた船木さんご一行が到着しました。船木さんは網走支庁管内では知らない人はいないくらい著名な寒気団という集団のリーダーなのです。今回の講演依頼も船木さんの仲立ちで実現しました。船木さんはこのホテルから1時間以上もかかるサロマで漁師をしている方なのですが、その縁もあるのでしょうか、まだ高知県馬路村での全国大会、紋別での社会教育研究大会と今回の三度しか会っていないのに、もう何十年も前から出会っているような不思議な魅力を持った方なのです。


若松進一ブログ
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 社会教育も市町村合併が進み、あちらこちらで公民館や生涯学習センター、図書館、文化センターなどの施設の管理を、指定管理者制度を導入して、委託管理するなどこれまでの社会教育に逆行するような情勢があちらこちらで目に付きます。また財政難という理由で団体補助金が削減されたり、専任職員から嘱託職員になったり、行政が地域自治という名のもとに公民館を廃止して自治センターに改組する動きがあちらこちらで行われており、関係者の一人として危険な時代だと危惧しています。

 でもここに集まった人たちは全員ボランティア精神で社会教育を長年支えてきた心の温かい方々ばかりなのです。たぶんこの方々はこれからも社会教育ボランティアとしてそれぞれの団体や市町村で活躍することでしょうが、同じ穴のムジナとして頑張りたいものです。


  「キュッキュッと 鳴る足元の 雪踏んで 見知らぬ街を 少し散策」

  「サッカーの 輪の中入り 交歓す 革靴で蹴り 思わずスッテン」

  「志 同じ人ゆえ 打ち解けて あれやこれやと 自慢話を」

  「凍りつく 道など平気 びゅんびゅんと スピードあげて 車行き交う」

  

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