○北海道行き飛行機欠航足止め利用の東京散策
2月21日土曜日、北海道を目指し4日間の旅に出ました。前の晩の天気予報や今回の旅を企画してくれた美幌町教育委員会社会教育主事小池さんとのやりとりで、北の大地は発達した低気圧の影響で大荒れに天気を予測していて、ひょっとしたら飛行機が欠航するかも知れないと思って、とりあえず送ってもらったチケットの指示通り、松山空港を出発したのです。松山空港では昨夜来の春の一日にし風もすっかりおさまり、好天気の中での出発でした。羽田に到着し乗継便の指示されたゲートへ行ってみましたが、担当者は気象調査中というだけで何の指示もないのです。やがて搭乗手続きの時間ころになって欠航という文字が表示されました。青森以北の空港は全て欠航ということなので仕方がないと思いつつどうしたものかと思案しましたが、小池さんと連絡を取りながらとりあえず不乗証明書の交付を受けること、明日の朝の一便の航空券を確保ること、宿泊場所を探す作業を始めました。ご存じのとおり羽田空港は第一ターミナルが日航、第二ターミナルが全日空とかなりの距離があるため、その都度地下道を行ったり来たりしながら足が棒になるほど歩きました。北海道へ行くのだからと妻の用意した少し厚着のためか緊張のためか、真冬で北の大地は猛吹雪だというのに、私は汗をだらだらかいてしまいました。それでも小池さんの機転でインターネットによるJAL1便の手配が出来、チケット発券場でとりあえずチケットだけは確保できてホッとしたのです。
羽田は欠航の影響やキャンセル待ちの客でかなり混雑して、チケットも1時間半以上長蛇の列の中に身をゆだねて苦労の末のチケット確保でした。さあ次は宿の確保です。電車で品川まで行き駅周辺のホテルを探しましたが、土曜日と重なったため何処へ行っても満室で断られ、思い切って浜松町の駅周辺の宿を探しました。結局は6件目にしてやっと安住の宿を見つけることができました。普通だと思いきって別の場所へ移動するのですが、明くる日の飛行機が早朝7時45分出発のJAL便なのでモノレールに近い所に取れてここでもホッとしました。
昔なら、また平日なら友人を誘って飲みに繰り出すところでしょうがあいにく土曜休日、また酒を飲めない私としてはそれもできず、夕暮れも迫ってきたので、ぶらり散歩を楽しみました。
最初に行ったのは芝の増上寺と東京タワーです。特に東京タワーは完成以来50年半世紀ということで、かなり宣伝されているようなので歩いて行きました。そんなことを反映してか多くの人がチケットを求めて並んでいました。さっきまでチケットを求めて並んだ悪夢頭にあって、登ことを諦め、猿の大道芸などや似顔絵描き、土産物などを見やりながら増上寺界隈を散歩しました。
私は海人なので海が大好きです。そこから東京湾の初芝桟橋まで歩きました。港はとても穏やかで、少し肌寒いものの客船が停泊し、遠くには東京湾にかかるブリッジも見えて長閑な雰囲気を味わうことができました。何年か前三宅島へ講演を頼まれて出かけた折はここから船に乗り込みました。あのとき出会った皆さんはその後元気で過ごしているのだろうかとふと思い出しながら物思いにふけりました。
帰り際、いつも気になっていた恩賜公園が開門していたので、5時までで閉門を確認してチケットを買い求め中に入りました。この公園は島しょ部センターに泊まった折窓越しに見える公園で、いつかは訪ねたいと思っていたのでラッキーでした。園内は東京都心とは思えない静かさで別世界のようでした。梅の花も満開で公園の中の池には沢山の野鳥が羽根を休めていました。
飛行機欠航という思わぬハプニングに見舞われながらも災い転じて福となすような至福の時を過ごすことができました。明日は早立ちなので食事をした後早々宿に入り、風呂に入って久しぶりにに旅先でのんびりした時を過ごしました。
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お疲れ様でした。やはり欠航でしたか!休む間もなくのお願いで恐縮です。よろしくお願いいたします。