○残りものに福がある
仲間と時々飲み会をします。飲み会といっても昔のように二次会三次会と回を重ねて、浴びるほど飲んだ昔とはまったく別人のように、酒を全く飲まずウーロン茶で付き合うのです。最近そのウーロン茶に疑問が生じてきました。というのもウーロン茶を飲んだ明くる日はどこかお腹の調子がしっくりしないのです。料理を食べながらウーロン茶を飲むのですが、他の人のビールの進み具合に習って相手がウーロン茶を進めてくれるのをいい気になって飲んでいました。しかしウーロン茶を三杯も飲むと腹が張ってくるのです。ある人が自動販売機で販売しているお茶などはどんなものかよく分からないので飲まない方がいいというので、それ以来ウーロン茶は少しにして、熱い日本茶をいただくようにしているのです。熱い日本茶はいくら飲んでもタダですからこのくらいの貢献はないのです。会費制だからそこまで気を使うことはありませんが、それでも温かい日本茶はやはり食事を引き立たせてくれるようです。
先日の夕方誘われた地元の飲み会に参加しました。前約の打ち合わせがあってかなり遅れての参加になりましたが、みんなが最高に盛り上がっているころ座敷に入るとまるで主役のように大きな拍手で迎えていただきました。「残りものに福がある」と感じましたが、残りものに福はこればかりではありませんでした。皆さんはお酒が進んで、次々に出てくる料理の美味しい部分はほとんど手つかずの状態で、遅く来たのだから食べろ食べろとアワビやウニの乗った刺身や並みでない上のお寿司が私の前に運ばれて、結局食べ切れなし分は折箱に詰められ、持ち帰りの残りものに福となったのです。
こればかりはではありません。この日は福引がありました。私が行く前に福引は既に終わっていましたが、どういう訳か一番上等なクジが残っていて、それが私に当たってしまいました。幹事さんがあいさつで「残り物には福がある」という言葉を喋りながらその景品を渡してくれたのです。私もお返しのあいさつで「残り物には福がある」という話をしました。時間に遅れて行ったばかりに「残り物には福がある」に出会った嬉しい一日でした。
私たちはややもすると残りものに対するイメージを悪くとらえる風潮があります。良く妻と二人で話すのですが、結婚も早婚でいい人を探そうとする人もいますが、晩婚でもいい人と巡り合う人はいくらでもいます。私がその例で、私26歳、妻25歳で結婚しました。当時はそんなに早くもなく遅くもない結婚風潮年齢でしたが、妻の場合は25歳と少し晩婚意識があったようです。でも私は残りものといえば妻に失礼ですが、まあブログですから大目に見てください。残りものの妻と結婚し福を引き当てたのです。おノロケではなく本当にそう思うのです。これもブログでのおノロケです(笑い)。
さてさて私たち夫婦の人生も21年刻みの日時計で行くと、いよいよ4クォーターめに入ってきました。これまでの3クォーターはどちらかというと苦労の多いものでしたが、せめてこれから残りの人生は「残り物に福がある」人生で会って欲しいものだと妻と夜な夜な話すのです。
「残り物 ついつい悪く 思うもの 意外や意外 福が残りて」
「ひょっとして 妻も残りか? 思うだけ 残り物には 福があったよ」
「妻が言う あなたも残り? いや違う 俺はお前に 選ばれし福」
「残りもの 同士で夫婦 なりにけり 福と福とで 今は幸せ」