shin-1さんの日記

○久しぶりの愛妻弁当を楽しむ

 昨日は大学への出勤日でした。朝から雨の予感がするどこか湿りがちな一日になりそうな雲行きでした。親父から頼まれた自転車を乗せて帰らなければならないため、田舎のオープンカーならぬ軽四トラックに乗っての出勤です。昨日は法文学部ではなく農学部ですから軽四トラックがどことなく似合っているようでした。

 農学部本館の5階にある私の研究室へのアクセスも随分スムーズになってきました。事務室で泉学部長さんと出会って会話を交わしました。また昨日は学部長選挙の最中で、どこか張りつめた空気が流れていました。5階のローカで鶴見先生とばったりお会いし、私の部屋で雑談に花を咲かせました。鶴見先生は千年の森づくりという途方もない森林プロジェクトの中心人物で、これまでにも何度かお会いしましたが、自室でしかも個人的なレクチャーを受けたようなもので色々な話を聞きました。

 先生も知っているし私も知っている旧友の話になりました。彼はかなり熱心に地域づくりをやられている方でしたから、初期のころ講演に招かれ地区の人たちとともに酒を酌み交わしながら夜遅くまで話したものです。その後花祭りに招待されて行った時にはかやぶき屋根の家を造られたりしていて、早い仕上がりに目を見張ったものです。その後飲食業にも手を伸ばされたと風の噂で聞いていましたが、その後事業が上手くいかず失敗したようで、他人事ながら心を痛めていました。

 地域づくりの世界では成功も失敗もあり、私などは失敗の連続でしたが最後はどうにか上向いてつじつまが合っただけなのですが、失敗で終わるとこれはみじめなものです。地域づくりの小さな成功に自信を深めて自分の力を過信し、事業に手を出す人、選挙に打って出る人、地域をぎゅうじる人など様々ですが、事業も選挙も役職も失敗のつけは大きいのです。特に事業への投資と選挙での落選は立ち上がれないばかりか、家族の絆をも崩壊させる危険性をはらんでいるのです。彼は事業で失敗したようです。

 鶴見先生から「何かお困りのことはありませんか」と問われたので、「パソコンは用意できたのですがプリンターがなくて」「お茶を飲むことができなくて」と2~3いうと、先生は学科長なので、早速手配をしていただき大助かりで、今日は朝の信号も順調に流れ、男時だと吉と出た出会いに嬉しくなりました。

 昨日は久しぶりに妻が弁当を作ってくれました。大学の周りは郊外のため何かと不案内で、食堂の場所も未だ分からず、そのことを妻に話したところ、「それなら弁当」とばかりに手作りとなったのです。私は妻の弁当が大好きです。油物などの余分なものは入れず、おにぎりと少々のおかずはシンプルで適量でした。ポットに入れた温かいお茶を飲み、外の景色を眺めながらの食事は一人ながら楽しいものでした。

 とりあえず3月まで、忙しいスケージュールの合間に月曜と木曜には無理を押して大学へ出勤し、プログラムを立てています。午後から降り出した春雨にどこか新しい春を感じながら一日を過ごしました。


  「一人部屋 愛妻弁当 食べながら 外の景色に 春を感じて」

  「成功は 自分の力 過信する 事業に手出し 元の木阿弥」

  「信号も 出会いの人も 男時にて 今日はいい日だ 大安吉かも」

  「軽四の トラックに乗り 大学へ はてこの人は 何をする人?」

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