○雪の鳥取米子日帰りの旅に出ます
昨晩鳥取県からメールが入りました。「米子市内は20センチの雪化粧です。郊外は40センチも積っています。気をつけてお越しください」。というのです。そうです今日は鳥取県米子市内で開催される社会教育の研修会に講師として招かれているのです。鳥取県といっても東の鳥取市と西の米子市や境港市へ行くのは全くルートが違うのです。今日は家を6時に出発して7時の松山発特急しおかぜに乗って岡山まで行き、岡山から特急やくもに乗り換えて米子を目指すのです。途中伯耆富士といわれる大山を横目に見ながら走るのですが、今日は昨夜からの北西の季節風が収まらず、瀬戸大橋を無事に渡れるかも心配しているのです。少し余裕を見て12時に到着し、13時30分からの会議に間に合うように心がけていますが、無事な旅を祈っています。
南国四国に住む者にとっては北国の雪の風景は憧れですが、北国に暮らす人にとってみれば、車のタイヤ交換はしなければならず煩わしいものだそうですが、季節の巡りは大切なもので、最近は冬の温度が温暖化の影響であまり下がらず、鳥取の特産品である20世紀梨の栽培にも影響が出始めているという話を聞きました。つまり外気温が下がらなければ梨の実の元となる花芽が十分休眠せず、結実率が低いのだそうです。私たちの地域でも温暖化の影響は出ていて、昔は殆どの害虫が冬の寒さで越冬できず死んでいたのですが、特にカメムシなどはこれもやはり温暖化の影響でしょうか冬が暖かいため死ぬこともなく越冬して大発生するのです。カメムシはミカンや柿の実に寄生して養分を吸うのですが、座れた実は商品価値がなくなるため、農家はカメムシ退治のために余分なぬ役消毒をしなければならないのです。
「米子市内は幸らしいというメールが入った」と妻にいえば、「お父さんは幸せだねね。幸の米子が見えるのですから」と他人事みたいな顔をして羨ましがるのです。妻はどうも雪に憧れているようで、雪の飛騨高山とか、雪の京都を旅したいと友人たちと計画をして出かけるものの、その日に限って温かく雪の姿を見ることもなくタブの目的を達成してないようなのです。雪の米子といえば皆生温泉で松葉ガニと誰もが連想します。しかし残念なことに明日の予定が積んでいるため、今日は会議が終わると午後4時半米子発の特急やぐもでとんぼ返りしなければならないのです。乗り継ぎも入れると往復10時間の列車の旅は余りにも退屈なようですが、車窓に雪の中国山地を眺めながら駅弁を食べ、読みたい本を読んで過ごすのも旅のだいご味かも知れません。
どうか今日一日ダイヤの乱れなどないようスムースな旅ができますよう心の底から願って出発します。
「積雪の 情報メール 届く朝 心引きしめ いざ旅に出る」
「お父さん 雪の米子は 羨まし 妻の言葉に 遊びじゃないぞ」
「デジカメを カバンに入れて 旅に出る 土産は雪の 写真くらいで」
「南国の わが町でさえ 小雪舞う 日本列島 まるで氷庫だ」