○ガソリンが安くなりました
昨年はガソリンの価格が高く、遠出するときは財布の中身を気にしていましたが、いつの間にか価格が元に戻ってやれやれです。昨日の朝は友人の門田石油さんでガソリンを入れましたが、最近はガソリンの安い看板が目につき入ると、自分でガソリンを注入したり自分で窓ガラスを拭かなければならないため、これまでそんなサービスに馴れている自分に気がついたりするのです。
私の車も年式そのものはそんなに古くはありませんが、遠出をするため乗る距離が半端ではありません。私はどちらかというと車を大事に乗る方だと思うのですが、車庫の天井に吊り下げていたカヌーがロープが切れて車の上に落っこちて傷やへこみができてからは何となく水洗いがおっくうで、年末にも風邪をひいていたこともあって洗車をしていないのです。そんな車のままガソリンスタンドに入った時は、何となく肩身の狭い思いがして、店員さんが雑巾で何度も拭いてくれるサービスが何だか悪いような気がするのです。
私はタバコを吸わないため、車の灰皿は汚れることがないのですが、先日講師の先生を乗せたら車の中でタバコを何本も吸われました。「実はこの車は禁煙なのです」と言いたかったのですが、ご高名な方だったものですからさすがにそんな勇気もなく、短い時間ながら3本も吸われてしまいました。加えて私の車は後部座席と運転席は通称土足禁(土足厳禁)にしているのですが、これも土のついた汚い靴で乗り込まれ散々な目に遭いました。
もうそろそろ新しい車を買い替えなければならないと妻も私も思っているのですが、考えてみれば私に与えられた余命からするともう今度が最後の車になるかも知れないと思うのです。あちらこちらでは運転免許証返上の話が話題に上っています。私の場合も例外ではなくいよいよそんな年齢が近付いているようです。もし私から車を取り上げられたら仕事にならないだろうと、これからは安全運転に注意をして車に乗りたいと思っています。
私は演劇をしていた頃の息子の友人がトヨタのセールスをしていたこともあって、プラッツという車種に乗っています。妻と私の共有のため妻が足繁くオイル交換もしているため、これまでトラブルは殆どありませんでした。車のトランクには風呂好きな妻と私のお風呂セットの籠が積んでいますし、私の自著本と名刺も小箱に入れています。30万キロ以上を走破したこの車の車検が今年の秋にはやってきます。はてさて私のお気に入りの車に出会えるかどうか楽しみです。
世の中不景気になったといわれ、日本景気や輸出を長年引っ張ってきた自動車産業も厳しい冬の時代を迎えているようです。アメリカのビッグ3は軒並み30パーセント以上の落ち込みで、いまや世界一となったトヨタですら今年は減収減益で、減産休暇などが検討されているようです。リタイアして年金暮らしになったわが家にとって最後の一台となりうるであろう新車の購入は、臨時出費の最たるものとなって家計を圧迫しそうですが、大蔵大臣たる妻の経済運営に頼るしかありません。「お父さん大丈夫よ」と強気な発言をしている妻を信じるしかない今日この頃です。
「あと一台? あそうか俺も そんな歳 あと十年で 七十四歳とは」
「もう二年 乗ろうと思えば 乗れなくも 妻と言い合う わが家の家計」
「二年越し 洗っていない 車にて それでも丁寧 スタンド店員」
「ガソリンが 安く入って ホッとする 財布の中身 気にせず給油」