○今年も見事外れてしまいました
「お父さん、一億円当たったらどうしよう」「一億円当たったら何でも好きな望みをかなえてあげる」などと甘い言葉で私を誘い、毎年夏と冬に2回宝くじを買い求める妻ですが、今年も残念ながらその夢ははかなくも破れてしまったようです。これまで宝くじを買ったことののない現実主義派の私から考えると「あんな無駄なことはしない方がいい」というのですが、一向に止める気配がないのです。「まあいいじゃないの、ささやかな庶民の夢だから」と夢に破れてもまtリベンジを誓って買う姿を見ると、「あれは死ぬまで治らない」と思うのです。それでも妻はささやかで1回10枚以上は買いません。でも一枚300円だとするしても年2回ですから6000円の投資です。「もし私に年6000円の投資をしてくれたら倍にしてやる」といいつつも、長年連れ添って中身の知れた私には投資をせず、宝くじに投資をする妻の気持ちも分かるような気もするのです。
宝くじはフグに当たるより難しいといわれるように、確率は米俵の中の米粒一粒しか当たらないのだそうです。だとしたら妻などに当たる訳がなく、「もうそろそろ辞めた方がいい」というのですが、妻は「もうそろそろ当たる順番が来そうな予感がする」と今度は霊感商法のようです。
しかし妻が言うように世の中には一瞬で億万長者になる人だっているのですから、妻もひょっとしたらと思うのは当然かも知れません。あるテレビの番組で宝くじの特集をしていましたが、当たった人の暮らしはそれまでとは一変するそうです。結果的に宝くじに当たった人は幸せになっていない人が多いのも事実のようです。
まあ私のように「お金は額に汗して稼ぐお金が一番」を貫いていれば、稼ぎにも身が入るというものです。
一昨晩息子3人が久しぶりに帰省して揃いました。長男は設計事務所に勤めてある意味好景気や不況に左右される仕事ゆえ、ボーナスも毎年違います。そこへ行くと看護師として病院に勤める次男も警察官として公務員生活をしている三男もある意味安定してボーナスが支給されます。3人がボーナスについて何やら話していたようですが、長男の妻の言い分が面白いと思いました。「わが家は不安定、でも暮らしを設計さえすれば大丈夫、要は入る以上に使わないことね」だそうです。金融広報アドバイザーをしている私が口を挟む余地はありませんでした。経済は考えてみれば+と-ですから簡単です。貯めてから使うと+、使ってから補給をすると-の経済が働きます。今はキャッシュレス時代ですから手元にお金がなくてもカード一つで簡単に暮らしができます。でもそれが借金であることの認識はしっかりしておくことが大切です。
先日敵前視察とでもいうのでしょうか、公害のパチンコ店に入って驚きました。外から見えないようになっている店内には女性専用の席が設けられ、若い女性が一心にパチンコ台に熱中しているのです。この人の子どもは?、この人のパチンコ資金は?などなど考えさせられることが多くありました。
「今年また ものの見事に 当たらずに リベンジ誓う 妻の悔しさ」
「そんなもの 当たるものかと 馬鹿にする 多分当たらぬ ひょっとするかも」
「ボーナスの 額が多いか 少ないか 要は使わぬ 気持ちがあれば」
「あの女性 資金捻出 どうしてる パチンコ通う 女性増えたね」