○リズムが合わない妻と私
長年夫婦をやっていると、どちらかの色に染まるものだといわれていますが、どういう訳か私と妻の暮らしのリズムはまるで合わないようで、そのことに最近気がつきました。特に私は早起きタイプなのに妻はいつまででも布団を温めるタイプなのです。今朝も私はいつものように午前四時に起床して、妻と同じ布団に寝ている布団をそっと抜け出して起床しました。強風注意報が出て今年一番の冷え込みになったものの、着替えをして書斎に入りましたが、ストーブを付けるほどの寒さではないようでした。パソコンに向かってブログを書いていたら、早朝散歩から帰った親父が窓の外から、「今日は不燃物回収の日なので」と窓の外から伝えに来てくれました。急いで外に出て親父と一緒に不燃物の整理をしてトラックに積み込み、役場裏まで持って行きました。不燃物置き場には区長さんと副区長さん3人が寒そうにしながら、次々運び込まれる不燃物に監視の目を光らせていました。このところ不燃物の搬出マナーの悪い人がいて困っているとのことでした。私が区長をしていた頃もまったく同じで、町内有線放送で周知しても中々守れなかったし、月に一度の回収日には監視と搬出後の清掃をに汗を流したものでした。誰が区長や役員になってもゴミの問題は厄介なものだとしみじみ思いました。
家に帰り手を洗っていると、6時半になるのに妻はまだ布団の中です。先ほど声がしていたのにまだ布団を温めているのです。私の呼びかけでやわら起き上がりましたが、妻も仕事や家事で疲れているのでしょうが、既に私とは朝だけで2時間半もの差ができている計算になるのです。つまり私が毎日書いている2本のブログのうち朝のうちに書く1本は全て妻の寝ている時間に書いた計算になるのです。私は朝のブログ1本に約1時間をかけますが年間早朝365時間もの時間的成果は妻の夢の中なのです。
私は外出先から帰るが遅く、時には11時近くになります。基本的に外食が嫌いなタイプなので食事は家に帰ってするようにしていますが、今でこそ4人の子どもも家を出て独立しているため、妻の苦労はそれほどでもなくなりましたが、それでも親父の夕食を隠居へ午後6時までに運び、それから一人で食事をし、私が帰ると私の食事の準備や後片付けが待っているのです。
私は食事が終われば書斎に入って仕事を片付け、一緒に風呂に入った後、11時ころから1本のブログを約1時間かけて書きあげます。その間妻はテレビを見て床に就くのですが、ここでも妻は心地よい布団の中なのです。
妻の血液型はO型、私はB型、子供4人は全員B型です。OとBとでは性格も違うのでしょうが、それでも性格やリズムの違いを克服して40年近くも一緒に暮らしていると、違いを認め合って生きていることに気づくのです。多分後20数年間生きる予定の私たち夫婦は、こうしてお互いそれぞれの生き方で生きて行くのでしょうが、この年齢になるとむしろその方がいいと思うようになりました。
夫婦はもともと他人です。しかし何かの縁でひとつ屋根の下で暮らすようになると、それぞれの違いに気づき、その違いを同化することが夫婦だと思うようになって色々努力してみましたが、結果的には上手くゆきませんでした。最近性格の不一致という理由で離婚する人たちが沢山いるようですが、もし性格の不一致を原因にするなら私たちはとっくに離婚しているはずなのです。でも賢明な私たち夫婦は性格の不一致をむしろ当たり前のことと気づいて認めいあいながら生きた結果、人もうらやむほどではないにしてもそれなりに幸せに生きているのです。私たちは見合い結婚で二人とも持ち点ゼロから出発し、持ち点100を目指して加点しながら生きています。恋愛だったら持ち点100から減点しながら生きていたかも知れないと思うと、見合い結婚もまんざらではないようです。残り少ない人生を未だにリズムの合わない妻と仲良く生きてゆきたいと思っています。
「早起きる? 言う妻布団に まだ寝てる リズム違うが 別れもせずに」
「夫婦とは 互いに加点 するものぞ 減点すれば 届捺印」
「お父さん 足腰揉んで すり寄るが 興奮もせず やはり歳だな」
「寒くなり 互い体温 湯たんぽに 安眠楽し 今宵幸せ」