◯子どもふるさと体験塾(その3)
下浜ルートの山道を人間牧場まで歩いてやって来た子どもたちは、開講式をした後下の畑に降り、早速じゃがいも堀に挑戦しました。その頃には、小雨も止み霧に消えていた沖合に浮かぶダッシュ島こと由利島や猫の島青島もぼんやりと霞んで見え始めました。各班に2畝ずつが割り当てられ、茎を取りマルチをはぐと、マルチが雨除けになっていた乾燥した土の中から、丸々と太った男爵やキタアカリ、メークインという品種のじゃがいもが沢山お目見えし、あちこちから子どもたの歓声が上がりました。
宮本館長さんの植え方の指導が良かったのか、肥料が効いたのか、また天候が適していたのか、2月中旬に植えた種芋は子孫を沢山増やし、今年はいつもの年より大豊作のようでした。早速適当な大きさのじゃがいもを見繕い、水洗いしてカレーの具材に使いました。また少し小ぶりのじゃがいもは、塩茹でしてバターで転がし一品にしました。掘ったじゃがいもの中には人間の顔をしたもの、双子になったもの等珍しいものも多く、子どもたちは宝物のように持ち歩いて自慢していました。
そうこうしているうち、こんにゃく芋の皮を剥く作業とミキサーにかける準備が終わり、西岡さんの指導で高学年を中心にして練り合わせ作業が始まりました。クド石灰を入れて固めるこの作業は、中々力と根気のいる作業で、好きやす飽きやすの子どもたちにはタジタジでしたが、丸く固めたこんにゃくを大釜のお湯の中に入れて茹で、仕上げを行いました。材料として使ったこんにゃく芋は、私が人間牧場の畑で作った丸々太った5年芋で、まさに地産地消です。熱々の作りたてのこんにゃくも子どもたちのお皿に乗せられました。
「じゃがいもの 畑に入り マルチ・茎 取ってスコップ あちこち歓声」
「寒かった 今年の冬を 越した種 沢山子孫 つけて豊作」
「牧場で 5年もかけて コンニャクの 芋を育てて 地産地消で」
「好きやすで 飽きやす子ども くさし誉め どうにかコンニャク 一丁上がり」