〇朔旦冬至
今日は一年中で一番昼が短く夜が長い、二十四節季の一つ冬至です。旧暦でいう冬至は11月1日のことですが、普通の年は新暦と旧暦は必ずしも一致しないのに、今年は新暦と旧暦が19年ぶりに珍しく一致して、「朔旦冬至」というのだそうです。朔はついたち、1日、始まりのことで、特にお目出度い日とされています。もっとも新暦を基準に暮らす私たち現代人にとって、旧暦は殆ど消えているので、どおってことはありませんが、私のように田舎で暮らしていると、生活や年中行事の端々に旧暦が見え隠れして、むしろ旧暦を基準にした方がいいようなことが沢山あるのです。
例えば漁師さんは、魚を獲るのに潮の満ち引きがとても重要で、旧暦を知らないと漁業そのものが成り立たないのです。お百姓さんだって種を播いたりするのにも旧暦は使われているようで、かくいう私も1反ほどの家庭菜園で野菜を作り始めてから、祖母から教わっていたことわざの数々が、旧暦と深く関係していることが分り、重んじるようになりました。19年ぶりの朔旦冬至とは、19年後にしか朔旦冬至は来ない訳ですが、その年私は元気でいれば88歳米寿を迎える計算になりますが、果たして生きて元気にその日を向かえることが出来るかどうか、心もとない話です。
冬至の日が一番日の出が遅く日の入りが早いと思いきや、日の出は冬至後半月、日の入りは冬至前半月程遅かったり早かったりするようです。冬至は冬に至るですから、これから春分まで本格的な寒い冬の季節です。秋の夜長ならぬ冬の夜長は寒いゆえ夜更かしすることも出来ず、暖かいコタツに入ってテレビを見るのが何よりで、早々と布団に潜り込んで、安眠を貪るのも一考です。70歳を迎えたからでしょうか、今年は寒さを事のほか強く感じます。それでも土の人ならぬ風の人を目指して、今日も元気に寒風吹く戸外に出て、ノルマにしている1日1万歩ウォーキングを楽しんでいます。今晩はユズ湯に冬至カボチャかも・・・。
「今年は 朔旦冬至と いうそうな 19年ぶり 19年後とは?」
「今晩は ユズ風呂沸かし カボチャ食う 古事に習って 旧暦噛みしめ」
「日没が 今日からだんだん 遅くなる 冬の寒さは まだまだ続くが」
「名の如く 今日も寒さが 一段と 高速道路 雪通行止め」