人間牧場

〇わが家の明暗

 昨日の夕方、1ヶ月前に結婚した次男夫婦が夕食にわが家へやって来ました。慌しくも過ごしたこの1ヶ月の暮らしもやっと落ち着いたようで、妻の作った手料理を食べながら色々な話をしました。結婚式の写真はまだ出来上がっていませんが、親類の人が撮影して短く編集したプロモーションビデオのような短編は既に届いていて見せてもらっています。この日は前撮りで撮影した和服姿の写真を一枚持参していました。息子たちは挙式の日、あまりお色直しをせず洋装一辺倒だったので、少し疑問に思いましたが、前撮りで記録に残していたようでした。息子と若嫁の凛々しい姿の写真を見て、妻も満足そうでした。

前撮りした若夫婦の写真
前撮りした若夫婦の写真

 今年はわが家にとっても、次男の結婚は一番の明るいニュースでした。しかし暗いほどではありませんが、やはり気になるの親父の老化です。寒いこの時期ゆえ外にも出られず、一日中エアコンの効いた温かい隠居の部屋で過ごしていますが、一週間に2回デイサービスに行く水曜日と土曜日の曜日感覚がなくなり、また昼と夜を勘違いしたりし始めました。私にとっても妻にとっても唯一の親父なので、親孝行と在宅介護を基本にしていますが、食事や洗濯、身の回りの世話など、妻の役割は日増しに多くなってきました。私も極力妻の負担を軽くしようと、朝のごみ出しや夜の見回り、それに親父の部屋のトイレ掃除を受け持ってやっていますが、中々のものです。

 昨日は親父がデイサービスに出かけた留守に、妻が隠居の掃除、私がトイレの掃除をしました。綺麗好きだった親父ですが、寄る年波でトイレの掃除もおぼつかなくなり、少し汚れが目立ち始めたようなので私の出番となりました。これも修業、これも親孝行だと思ってやっています。午後4時にデイサービスの車で帰った親父に、「トイレを掃除しておいたよ」と、少し自慢をして遠くなった耳元で話してやると、「ありがとう」とお礼を言ってくれました。これから3ヶ月間は寒い冬が続きます。風邪を引かないよう気をつけていますが、老域に達した親父の面倒をこれからも、何のわだかまりもなく見てやりたいと思っています。

  「前撮りの 和服の写真 見せに来た 次男夫婦と 食卓囲む」

  「明と暗 家の中には 色々な 出来事あると しみじみ思う」

  「二十年 後には私も ああなると 親父見ながら しみじみ思う」

  「在宅の 介護口では 容易いが 妻の負担は 相当なもの」

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