〇沈んだ気持ちの1日
3週間前義妹が急逝し、悲しみも消えぬ最近、今度は義兄の体調が思わしくなく、義兄の隣に住む次男義兄からの連絡によると、義妹の葬儀以後体調が優れず、食事も喉を通らなくなったようで、7年前喉頭ガンを患って手術した国立がんセンターへ緊急入院したようです。4日前の日曜日妻と二人で病院へ見舞いに出かけた時は、少し元気を回復しているように見えました。前回の手術で声帯を取ってしまった義兄は、話すことが不自由なため、筆談で対応していますが、中々コミュニケーションが取りづらく、会話も通じない部分があるのです。
一昨日、次男義兄の奥さんから電話やメールが入り、昨日(火曜日)の午後3時から主治医の説明があるので、次男義兄とともに話を聞きに一緒に行って欲しいとのことでした。長男義兄も次男義兄も八幡浜に住んでいるので、次男義兄は途中私の家まで義姉を乗せてやって来て、わが家からは私の運転する車に乗って、東温市重信町病院へ向かいました。
午後3時に別室に通され、病気入院中の義兄、弟義兄、義姉と私、それに担当看護師の5人が主治医の話を、パソコンに映し出されたMRI画像を見ながら図解されつつ聞きました。主治医の先生の話は私たち素人にも分かりやすい話でしたが、食道に新たなガンが見つかり、その治療のため幾つかの選択肢を示されました。振り返れば私の親父が若い頃ガンを患い手術した頃は、本人に知らせることもなかっただけに、隔世の感じがしましたが、本人の驚きは察して余りあるものがあったようです。
その後治療担当の先生の説明も受け、本人や家族でどういう治療法を選択するか早々に決めるよう言われ、病院を後にしました。三人の心は打ち沈み、しばらくの間後ろの席に座っている義姉にどう声をかけていいか戸惑いましたが、3人で一番いい治療の方法を考えながら、吹きすさぶ大風の中を自宅へ帰り、義兄と義姉はわが家から、車に乗りかえて八幡浜方面へ帰って行きました。
ガン患者にガンを告知し、ホスピス治療を受けさせることは頭で知っていても、いざ自分の身の回りのことになるととても辛いことです。若嫁のお父さんも肺を患い同じような治療を受けていますが、身近な出来事で昨日は沈みぱなしの1日でした。
「ガンセンター 病気説明 するからと 言われ出かけて ガンの宣告」
「本人は どんな気持ちで 聞いたのか 義兄の顔を 慮りて」
「病院で 偶然出会った 顔見知り パジャマうろうろ もしやこの人」
「現代の 日本二人に 一人だと ガンの確立 言われて不安」