shin-1さんの日記

○二回目の講演会

 今回の北海道美幌町では、前日に引き続き夜の7時から美幌町マナビティーセンター大研修室において美幌町教育講演会を開いていただきました。50人ほどのこじんまりした会だと伺っていましたが、雪の中にもかかわらず80人近くの人が集まってくれました。急な思いつきで最初に講演に来た人に私の持参したDVDを見せて会場を和ませました。参加者に手を挙げてもらったところ、10人近くが前日、女性の集いに参加して私の話を聞いていたようなので、これは大変とばかりに、内容をそっくり入れ替えることにしました。とっさのことなので果たして私の話は皆さんに通じたかどうかは不明です。でもシリーズのように二日間の話を聞かれた方々にとっては良かったのではないかと思うのです。

 私の話は今回も本当なら2時間以上の話をまるで早送りのビデオのように、できるだけ早い口調で話しました。直感として学習歴を積んでいる方々の参加だからと思ったからです。その場のインスピレーションで直感的に、レジメも用意せず話す私ですから、どんな話を話したのかはもう過去のことなので忘れましたが、社会教育関係者、青少年健全育成関係者の集まりなので、それなりの話をしたように思うのです。

若松進一ブログ

 研修会には近隣市町村からも参加者があって、船木さん率いる寒気団も何人か参加していただき、講演終了後ホテルでお茶会が持たれました。遠方から来たり、飲酒運転もできないことからお菓子とお茶だけの交流で、少し不満な人もいたかもしれませんが、酒を飲まない私にとっては楽しいものでした。かつては「酒も飲まずに社会教育やまちづくりは語れない」と言っていたのに、酒を飲まなくなった今は「酒を飲まないと語れないような社会教育やまちづくりはおかしい」などと、勝手な言い分をつけている私なのです。(笑い)

 北の国の人々にとって氷点下10度を下回る冬の厳しい自然の中での暮らしや活動は、もうすでに菜の花が満開の私たち南西国の人間にとっては理解し難い部分がいっぱいあります。でも私たち以上に春を待つ気持ちや人をいつくしむ心は旺盛で、今回の美幌での多くの人との出会いでも随分と温かい心に触れさせていただき、人間が人間として生きる意味を教えられたような気がするのです。


 この日わが家に鹿児島県奄美大島瀬戸内町の重村さんから電話がかかり、対応に出た妻が「主人は北海道に出かけています」と答えると様々な思い出話をしたそうです。ひょんなことで彼ら青年と知り合い、私は寅さんシリーズの舞台となったリリーの島(浅丘ルリ子出演)といわれる加ヶ呂間島に講演に招かれました。10数人の瀬戸内町の青年は私の話に刺激を受けて双海町へ視察研修にやってきました。勿論わが家でもお酒を大いに飲み、出産のために帰郷していた娘の出産と重なったため気をもみましたが、今は懐かしい思い出です。

 重村さんは全国アマチュア相撲選手権で横綱となった立派な体格の持ち主で、現在は瀬戸内町の役場で観光の仕事をしているそうです。妻から私の電話番号を聞き出し北海道の自分の所までわざわざ電話をかけてくれましたが、夕日の美しいことを観光の目玉にしようと夕陽百選を狙っているそうですが、その選定作業を進める全国夕陽の会というNPOの理事長もしている私にどうしても一肌脱いでほしいといういう話のようです。

 北の北海道と南の奄美大島とはこれまた凄い距離的開きがあって、思わず縁の深さに唸ってしまいました。縁を結ぶのも私の仕事ですから、美幌をキーにして様々な出会いの場を作りたいと思っています。


  「北国へ かかった電話 奄美から 便利世の中 大したものだ」

  「二度目人 前に話を すり替える 果たして上手く 話せたどうか」

  「小池さん 重村さんも ゼロ一トン 二人重ねて 奇遇楽しむ」

  「厳しさが 故に春待つ 夢太く 見習うことの 大きい旅路」  


 

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shin-1さんの日記

○グランドホテル界隈で楽しい交流

 主催者kら宿舎に用意していただいたのは美幌唯一のグランドホテルでした。ボーリング場も併設している立派なホテルで、2泊もさせてもらうのですから嬉しい限りでした。

若松進一ブログ (ホテルの玄関)
若松進一ブログ (玄関先には除雪した雪がうず高く積まれていました)

 講演と余興鑑賞が終わってホテルへ戻り、ご配慮で一服しました。長旅の疲れもなくホテルの外に出て、余り経験したことのない氷点下の街中を少し歩きました。北海道の家の中は暖房が完備しているため、飛行機、車、ホテルと暖房された場所だけを移動していたので、それほど寒さを感じませんでしたが、やはり外気温の冷たさは体に染みるようでした。明日の朝は早く起きて、氷点下10度を経験してみたいと思いながら早々と引き上げてきましたが、大通りの道沿いには除雪作業でうず高く積まれた雪が山のようになっていて、車道と歩道を分離していました。時折行き交う車は北国らしくアイスバーンもなんのその、雪のないわたしたちの町と何ら変わらないスピードで走っており、見ている方がひやひやです。

若松進一ブログ (ホテルの窓から見える雪に覆われた美幌の街並み)
若松進一ブログ (若者たちと一緒に雪上サッカーをしました)

 ホテル自室の窓から見える光景も白一色でまるで白黒の写真を見ているようでした。ホテルの裏の空き地では若者たちが雪の上でサッカーに講じていましたが、楽しい歓声ににつられて私も再び戸外へ出てその若者の輪の中に入ってボールをけらせていただきましたが、突如として目の前に現れた革靴姿の奇妙な四国の珍客に、みんな目を丸くして見守ってくれました。

 夜6時過ぎから主だった社会教育関係者がホテルの一室に集まり、交歓交流会を持っていただきました。僅か3時間前に私の講演を聞いた人たちは、私の講演について、残念ながら聞かなかった人に楽しく解説をしてくれました。今は私も僅かな社会教育関係者(愛媛県公民館連合会専門委員)程度ですが、長年社会教育に携わってきたので、気心や想いの高さも分かっていて直ぐに打ち解け深い話をさせてもらいました。

 飲むほどに士気も高まった頃、熊本に行っての帰りにわざわざ立ち寄ってくれた船木さんご一行が到着しました。船木さんは網走支庁管内では知らない人はいないくらい著名な寒気団という集団のリーダーなのです。今回の講演依頼も船木さんの仲立ちで実現しました。船木さんはこのホテルから1時間以上もかかるサロマで漁師をしている方なのですが、その縁もあるのでしょうか、まだ高知県馬路村での全国大会、紋別での社会教育研究大会と今回の三度しか会っていないのに、もう何十年も前から出会っているような不思議な魅力を持った方なのです。


若松進一ブログ
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 社会教育も市町村合併が進み、あちらこちらで公民館や生涯学習センター、図書館、文化センターなどの施設の管理を、指定管理者制度を導入して、委託管理するなどこれまでの社会教育に逆行するような情勢があちらこちらで目に付きます。また財政難という理由で団体補助金が削減されたり、専任職員から嘱託職員になったり、行政が地域自治という名のもとに公民館を廃止して自治センターに改組する動きがあちらこちらで行われており、関係者の一人として危険な時代だと危惧しています。

 でもここに集まった人たちは全員ボランティア精神で社会教育を長年支えてきた心の温かい方々ばかりなのです。たぶんこの方々はこれからも社会教育ボランティアとしてそれぞれの団体や市町村で活躍することでしょうが、同じ穴のムジナとして頑張りたいものです。


  「キュッキュッと 鳴る足元の 雪踏んで 見知らぬ街を 少し散策」

  「サッカーの 輪の中入り 交歓す 革靴で蹴り 思わずスッテン」

  「志 同じ人ゆえ 打ち解けて あれやこれやと 自慢話を」

  「凍りつく 道など平気 びゅんびゅんと スピードあげて 車行き交う」

  

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