○ミツバチの分家
何日か前私のメールボックスに一本のメールが届きました。西予市野村町山奥組の井上登さんからでした。井上さんとは地域づくり人養成講座で知り合い、その後昨年開かれた全国大会などで親密の度合いが増し、何かにつけて積極的に参加することもあって、顔を見る機会が多いのです。ある日のことミツバチの買い方が話題となり、高知県馬路村でいただいたミツバチの巣箱の話をしたところ、「いい時期になったら分家をしてあげる」ととんとん拍子に話が進み、このところの陽気に誘われてミツバチの活動がすkし始まったので分家作業をいつにするとのメールでした。早速日程調整しましたが、井上さんの住んでいる野村町からここまでは有に2時間近くかかるため、昨日の年輪塾に井上さんも申し込んでいたので、「じゃあ午前中に作業をしましょう」と相談がまとまりました。
(蜜蝋を塗る作業をする井上登さん)
(亀本さんも手伝ってくれました)
(一個はツリーハウスの傍に設置しました)
昨日は私が年輪塾の準備で早めに人間牧場へ上がっていましたが、井上さんから待ち合わせ場所である下灘コミュニティセンターに到着した旨の連絡を受け、迎えに下山しました。近道である隧道ルートを私の車の後についてやってきました。そして場所を一巡した後早速私のミツバチの巣を二つ取り出して、バーナーで温めながら蜜蝋を塗り始めたのです。私も下板の窮屈さを是正するためノコで小挽きして不具合を調整しました。井上さんから指示のあったコンクリートブロックは既に大洲メッセで購入していたので、地堀鍬で整地して並べました。早めに来ていた大洲の亀本さんも手伝ってくれ、巣箱の設置作業は意外と早く終わりました。井上さんは自分の持ってきたミツバチノ入った巣箱をそっと降ろして設置しました。はてさてこのミツバチの分家は上手くいくのでしょうか。
(これが井上家から分家して嫁いできたミツバチの箱入り娘です。角を隠すように覆いを被せていますが、ここからミツバチが分かれてくれることを期待しています)
人間牧場では昨年、サツマイモで命のリレープロジェクトをやりましたが、今年はハチミツで命のリレープロジェクトをやろうとしています。井上さんは「サンデー毎日」という雑誌を持参して、宮崎県椎葉村の那須さんという日本一の養蜂家を紹介した記事を見せてくれました。ミツバチは心の優しい人でないと寄りつかないそうです。またミツバチが手にいっぱい止まっている写真を見て、「てがわぬ蜂は刺さない」とも教えてくれました。
しばらくの間ミツバチ談義に花を咲かせましたが、下の梅林ではもう梅が満開で、ミツバチが行動範囲としている周囲2キロには蜜源があるものと思われます。雑誌で紹介された那須さんの言うとおり、せいぜい心の優しい人になりたいものです。
昨日届いた北国からの便りだと、北国は暖冬といいながら氷点下15度だと聞きましたが、昨日は15度近く上がって春の風物詩である黄砂が観測され、人間牧場自慢の島影織りなす眺望は霞んで見えませんでした。でもミツバチが飛び交う春はもうそこまで来ているのです。
「ミツバチの まるで輿入れ 白無垢で 眠っているか 姿も見えず」
「その道に 秀でた人が いるものよ 手際の良さに ついつい見とれ」
「楽しみが 一つ増えたか 牧場に 春は巡りて 蜜蜂の飛ぶ」
「ミツバチは 心の綺麗 人好む 俺はどうなの? もうすぐ結果」