○農林年金受給者連盟の研修会に招かれて
農協に勤める旧友から頼まれて、農林年金受給者連盟の研修会に3日連続で招かれました。愛媛県内といっても、東予、中予、南予と3つのブロックは土地柄も考えも違うため、西条市、松山市、西予市の会場を渡り歩きながら、色々な話をさせてもらいました。先日もこのことについては「終わりの時間を守る」というタイトルで書きましたが、やはり3日間とも同じような時間配分に戸惑ってしまいました。
私への講演依頼文書には解除こそ違え3日間とも14時15分から15時15分という1時間の講演時間が記されていました。私は必ず30分前には会場入りするように気配りをしているため、遠方の会場でもあるため少し早目に出かけ40分以上も前に会場入りしました。私の出番時間が来ても、主催者は私の存在を無視して喋り続けるのです。私の気持ちが少しイライラしました。自分の講演がこの研修会の最後ですから、私の話が長引くと結局研修会の終わりの時間が延びて、その責任は全て私が負わなければならないのです。
(東予会場のJA西条)
(中予会場の松山市コミュニティセンター)
(南予会場の西予市文化会館)
もし私が参加者だったら多分、案内状に書かれた終わりの時間が延びたら、この寒空にと必ずブーイングを起こすでしょう。最初の日は講演時間を何処まで話していいのか主催者からは何の指示もなく、私は少し不機嫌ぶって「決められた時間には終わりますので」と前置きして話をはじめ、会議が伸びたのは私の責任ではないとアピールし、尾張の時間を守って短めの講演を終えて、参加者から「もっと聞きたかった」「時間通りに終わって嬉しい」などの嬉しい感想が寄せられました。
ところが私の損な抗議行動に気づいたのか主催者は二日目に、「時間が長引いても1時間は話して下さい」といわれましたが、二日目も三日目も相変わらず変化のない会議の運営にうんざりし、抵抗する形で早めに終わらせました。三日間の連続講演会を終わってホッとはしましたが、何となく後味の悪い研修会となってしまいました。しかし、主催者たるものもう少しはそこら辺の工夫が欲しかったし、会場の雰囲気を読み取る知恵が欲しかったと、思うのです。帰ってから私に感想のメールが届きました。嬉しいことに私の話への反応です。「参加して終わりの時間を守ろうと努力した若松さんに大きな拍手を送ります」でした。
私はもう現職ではなく、年金に依存して生きなければならないリタイア組です。ゆえにリタイア組の置かれている立場はよく分かるつもりです。増えない年金、増える不安、そんなことを考えると日々の暮らしがとても暗くなるのです。そんな人たちが何故こんな寒空研修会に集まるのか、それは安心と安全を手に入れるためなのです。国家や年金を出す側の台所事情など聞きに来ているのでうはなく、どうしたら簡単に年金が効率よく受けれるかなのです。残念ながら説明はそこら辺の迫力に欠けていました。
私の話は簡単です。いくら悩んでも年金は増えないのだから、貰う年金でいかに楽しい人生を送るようにするかだけなのです。「私を見てください。こんなに元気に夢を持って田舎で楽しく生きています」と胸を張って自分の人生を見せびらかしてあげました。そうです。もっと楽しく生きようではありませんか。私の夢のような話がお気に召さなかったら、どうか文句を言いに来て下さい。待ってま~す。
「俺のせい? みたいに見える 伸び時間 誰の責任? 俺ではないぞ」
「芸がない 同じ失敗 繰り返し ご苦労さんで あっさり幕を」
「私なら こうするだろう 抵抗し それも気づかぬ 不思議な会議」
「よくやった メールで褒めて くれました 気持ちは同じ 参加者意識」