○笑いは活力のバロメーター
私は周りの人から「寒~い」と言われるほど親父ギャグをよく使います。何と言われようと、少しその場がしらけても平気で使うものですから、時には反省もしますが、まあ暗いよりはまだましと思っているのです。
先日学生たちとシーサイド公園の夕浜館というレストランで食事をしてました。学生たちからお勧めメニューを聞かれたものですから、「夕日丼セットはいかが」と推薦しました。すると五人の学生はみんな私の推薦の「夕日丼半丼セットを注文してくれました。注文お食事が出てくるまでいろいろな雑談をしましたが、「夕日丼」は私もその開発に一枚かんでいるため面白おかしく話をしてやりました。
そのうち食事が出てきて食べ方などを教えて食事になりました。私が学生たちに夕日丼に敷き詰められた鯛の刺身を見て、「これ養殖じゃろか」と何気なく言ったのです。するとある女学生が「若松さん何言ってんですか。これは洋食ではなく和食でしょうが」というのです。他の四人はその会話を聞いても別に知らんふりでしたが、私は思わず噴き出してしまいました。私は養殖の魚か天然の魚か聞いているのに、その女学生は洋食ではなく和食だというのです。パソコンの変換ミスと全く同じように洋食と養殖を勘違いしたのです。そういえば学生たちにとって天然のタイなど食べる機会は殆どありませんし、養殖の魚に飼い慣らされているのですからもっともな話なのです。皆さんに損ことを話したらやっと納得した様子で少し遅れて大笑いをしました。
私はこんな風に外では冗談も言って人を和ませるのに、何故か家では余りものを言いません。妻は私のことを二重人格者と思っていたようですが、最近になって家でも少し明るくふるまおうと心掛けているのです。私が家で親父やおふくろ(既に天国)に話したことでもっとも大爆笑だったのは、「ニコニコ・ピンピン・コロリンシャンという言葉です。親父が「この家の畳の上で死にたいし、この家で通夜も葬式も出してくれ」という話を聞いて、それじゃあ「ニコ・ピン・コロ」に心がけるようにと話したことが、いつの間にか私の高齢者大学の講演演題になって、大笑いをしながら、今では「ニコ・ピン・コロ」を推進して回っているのです。
先日「ニコ・ピン・コロの楽しい人生」と題してある高齢者大学に話しに行きました。話も佳境に入ったころ、会場の中ほどから水戸黄門のテーマソングが流れだしました。私に集中していた参加者の目は一気にその音源を探し始めました。かなり長時間誰もその音源がどこなのか分かりませんでしたが、やっとあるおばあちゃんの巾着の中に入っている携帯電話の呼び出し音であることが分かったものの、おばあちゃんはさあ大変です。慌てふためき音源を止める術もマナーモードに切り替えること出来ないのです。仕方がないので公園を打ち切り壇上から降りた私はその音源を切りました。聞けば一週間前に独居のこのおばあちゃんの都会に住む息子さんが、安否確認のため持たせたものなのです。一応説明を聞いたものの使い方は全く分からず、それでも息子に買ってもらったことを自慢したくて見と歩いていたのです。驚いたことにおばあちゃんの携帯は、何と私の携帯と一緒の高齢者用だったのです。その後携帯電話の話を急遽講演内容に追加して話しました。
「最近携帯電話の電磁波が子宮や卵子にいたずらをして奇形児が生まれるというショッキングなニュースが流れました。子宮と卵子の近くにあるポケットへ携帯電話を入れるのは止めた方がいいです。しかし今日お集まりの方々には何ら関係のない話です」と話すと会場はまたまた大爆笑となり元のさやに納まりました。笑いは活力のバロメーターです。大いに笑って脳を活性化しましょう。笑う門には福も舞い込みますから・・・・。
「笑ったら 若返るんだと ある学者 言われてみれば そんな人いる」
「怒るより 笑った方が 世の中は 上手くいくはず 我が家をご覧」
「携帯の 呼び出し音が 水戸黄門 サプリメントも セットで売れる」
「携帯を しながら歩き けつまずき 骨折り損の 笑える婆」