○明日は早朝から大分県へ旅に出ます。大分県旧大山町の旧友緒方英雄さんと会ってきます。
shin-1さんの日記
○正直は一生の宝
人間は殆どの人がみんな、自分のことを正直者だと思っています。しかし他の人から見ると「あいつはタヌキだ」とか「あいつは信用ならない」などと、面と向かっては言いませんが厳しい味方をしているようです。私たちは「正直は一生の宝」だと子どもの頃から教わりました。ゆえに私たちが子どもの頃は嘘などがばれるとその日はご飯も食べさせてもらえないほど叱られ反省させられたものです。
しかし正直も馬鹿正直がつくと、帰って人間関係を底なてしまうことだってあるのです。人がある人の悪口を言っていることを聞いたとします。悪口を言われていることを薄々知っている人は聞いた人に遠回しに探りを入れてきます。「○○さんが私の悪口を言っていたでしょう」と聞かれたら、聞いた本人は正直者であるなら、包み隠さず聞いたことを話さなければならないのですが、フーテンの寅さんのセリフではありませんが、「それを言っちゃあお終い」になって本当のことを打ち明けた人まで悪者の見方にされてしまうのです。そこはやんわり逆のことを言って取りなすことだって世渡りには大切なことなのです。
政治家は嘘をよくいう仕事だとよく言われます。私も何人かの政治家に出会って話を聞くたびに、できもしないことをさもできそうに話すのでついつい引き込まれてしまうのです。政治家は「この人は嫌いだ」と第一印象で思っても、嫌いなそぶりどころか握手を求めて「あなたが頼り」と迫ってくるのです。多分そのくらいのことで政治家に騙される選挙民はいないと思うのですが、選挙の前になると握手作戦によってイメージはすっかり変ってくるのですからまんざら嘘でもないようなのです。
嘘を真顔で言えないような政治家は大物ではないとよく言われるように、政治家の話に良く良く用心をしなければなりません。巷には選挙に出るであろう候補者の顔写真がべたべた貼られ、選挙の事前運動が何のおとがめもなくやられています。
「町を綺麗に」とか「クリーンなまちづくり」というキャッチコピーが印刷された候補者ポスターくらい街の美観を損ねているものはないと思うのですが、美しいまちづくりはあくまでも理想であって、わが身の当選の方が大事なのです。これもやはり嘘でしょう。
私は親から教わった「正直は一生の宝」という言葉をある意味信じています。お互いがお互いの言葉や行動を信じられなくなったら、社会は成り立たなくなるのです。そのための道具として人の心を心地よくしてあげれる笑顔と言葉を持ちたいものです。笑顔は世の中を明るくしてくれます。不景気な世の中だというのに笑えるかといわれるかも知れませんが、笑顔で日々を暮らしたいものです。また人に不快の念を与えないような言葉遣いも心がけたいものです。
「今日は大寒だそうで寒いですね」「お互い風邪をひかないように頑張りましょう」だと隣近所の会話はいいのですが、「今日は大寒だそうで寒いですね」「冬は寒いものと決まっとる!」なんて紋切り型の言葉が返ってくると、石でも投げてやりたいような気持になります。正直は一生の宝ですが、その宝ものも磨かないとダイヤモンドどころかただの石ころです。共磨きで正直といういい宝ものをお互い持ちたいものです。
shin-1さんの日記
○愛媛大学法文学部総合政策学科・今年度最後の授業
一年とは早いものであっという間に今年の授業も終わり、昨日は最後の授業となってしまいました。私はこれまで5年間主に夜間主の学生に夕方から授業をしていましたが、今年から昼間主に変わり、しかも時間帯が毎週月曜日の4時限目なので14時40分からの授業となっていました。月曜日はややこしく、時には振り替え休日などもあって自分のペースを掴むまでに時間がかかってしまいました。それでも私のゼミに与えられた学生は2回生19人で丁度いいまとまりです。春先のガイダンスで私のレクチャーを聞いた学生が面白そうだと私を選んでくれたのですから喜ばなければなりません。私に与えられた年間講義時間すは60時間4単位です。大学は面白いところで、学生への連絡も授業の組み立ても、勿論授業の準備も全て自分一人でやらなければなりません。この年齢では忙しい方の私なので、授業と他の仕事がバッティングしないように月曜日にまず年間全てを○をつけておきました。お陰さまで何の問題もなく消化できました。
私の授業のテーマは「地域振興とまちづくり」なのでフィールドワークを中心に組み立てました。半分が講義、後の半分をさらに半分にして県内の視察研修と、グループワークにしました。今年のテーマは「合併後のまちづくり」でしたので、視察研修も旧中島町、旧中山町、旧長浜町、旧双海町を選びました。そして「住みたいまちの条件」と「訪ねたいまちの条件」という青い鳥を探すのです。
昨日は自分たちで考え描いた「住みたいまちの条件」と「訪ねたいまちの条件」をグループごとに発表しました。抽選で決めた順番に沿って一班15分ずつの持ち時間で発表し5分の質問を受けたのち、学生自らが、①図表の美しさ、②内容の充実度、③発表の仕方、④グループの団結度をそれぞれ5点満点で採点し投票するのです。自分のグループには投票できない仕組みになっているのでこれまた冷静に他のグループの発表が聞けるのです。教官である私も審査に加わりましたが、驚いたことに私の採点と学生の採点がほとんど同じだったのです。
学生たちは冬休みの間にグループワークをして図表や発表の手順をしっかりと学習していました。その成果は発表にも現れ、まさに素晴らしい発表でした。
(3班の図表)
(3班の発表)
(発表を聞く学生たち
(4班の図表)
(4班の発表)
(1班の図表)
(1班の発表
(2班の図表)
(2班の発表)
そして発表の後の投票集計で見事グランプリに輝いたのは4班でした。4班には私のポケットマネーで1万円を出し賞金を渡しました。本当は甲乙つけがたく皆さんにも同じように賞金を渡してやりたかったのですが、懐の具合と相談しての表彰となりました。何はともあれ、学生にとってはまちづくりや地域振興という聞き慣れない話を聞き、県内各地へ出向いて直接見聞きしたことは大きな収穫だったようで、提出されたレポートにもそのことが随所に記されていました。
「発表を 聞いて採点 投票す 火花散らして 成果を競う」
「なけなしの 財布はたいて 賞金を 学生贈る 粋な教官」
「賞金の 一万円を 元金に 一位の班は 早速街へ」
「ああそうか 今日で終わりか 寂しいね いつもながらの 別れ寂しく」